第11回 定時総会 兼 第31回東日本支部学術集会
山々に新緑が映える5月中旬。東京ビックサイトにて定時総会兼第31回東日本支部学術集会が開催されました。総勢193名が集う開催となった大会は基調講演あり、会員発表あり、会員セミナーありと充実した内容で行われました。
- 日時
- 2014年5月11日(日)9時50分から16時10分まで
- 場所
- 東京ビックサイト会議棟6階605〜608会議室(東京都江東区有明3-11-1)
- 對馬(旧姓 柳田) 雅彦
学会東日本支部長・大会委員長 - 山田 直樹 学会会長
【開会・連絡事項】
【会長挨拶】
開催に先立ち、山田会長よりご挨拶を頂きました。
「近年、超音波に関する情報や意見が世間一般で見受けられるようになりました。地元の中日ドラゴンズの吉見選手が導入されたように、スポーツ業界での広まりも見受けられます。Dr.や医学療法の業界でも注目を浴びています。また、患者様からのニーズも増え、エコー観察の重要性は身を持って感じております、当学会ではエコー観察に必要とされるテクニックや読影技術をより確実に、よりスタンダードな知識で共有できる教育システムを構築し、検討しております。
本日の基調講演では小山なつ先生にお越しいただいており、また会員発表が2題ございます。
今日一日長いですが、参加された皆様には有益な情報を得て明日からの診療に役立てて頂きたいと思います。」
【基調講演の部】
- 司会:澤田 規 学会理事(京都府)
- 「痛みのサイエンス」
- 滋賀医科大学生理学講座 統合臓器生理学准教授
小山 なつ 先生
基調講演の部では小山 なつ先生より「痛み」についてご講演頂きました。我々柔整師が日頃から「痛み」というものに向き合い施術をしておりますが、今回の基調講演では、生理学的な面からご教授頂き、①痛み・侵害受容反応とは②感覚生理学における痛み③神経生理学における痛み④痛みを抑制する仕組みについて分かり易くご説明頂きました。身体面・社会生活面・精神生理的に治療を施すべきであり「痛み」というのは難解である為、様々な方法で治療する事が重要である事を分かり易くご教授頂き非常に興味深いお話を聞く事が出来ました。
【会員発表の部】
- (左) 座長:曽山 良之輔 学会理事(新潟県)
(右) 副座長:新井 達也 学会理事(埼玉県) - 「鎖骨骨折におけるBモード超音波画像観察の基準作りへの提案」
- 白石 洋介(東京都)
- 「腱板の形態解剖学、および大結節Facetにおける再検討」
- 徳田 仁志(石川県)
会員2名の先生より発表があり、鎖骨・腱板(肩関節)にスポットをあてこれまでの文献に記載がなされていなかった新たな見解や、治療家として知っておかなければいけない知識。柔整師がどの様に超音波画像観察装置を使用するべきなのか等の発表がございました。
<第11回 定時総会>
お昼には当会の理事が集まり、定時総会が行われました。すべての議案が無事可決されました。
尚、新任理事として勝田 淨邦先生、矢島 勇先生の紹介が行われました。
- 1号議案
- 2013年度事業報告、承認
- 2号議案
- 2013年度決算、監査、実績報告、承認
- 3号議案
- 役員の再任、退任報告、承認
- 4号議案
- 役員の新任報告、承認
- 5号議案
- 2014年度事業案報告、承認
- 6号議案
- 2014年度予算案報告、承認
- 7号議案
- その他報告(25年度開催報告、実施計画等)
左:定時総会の様子 右上:勝田 淨邦 先生 右下:矢島 勇 先生
【会員セミナー】
- 講師:坂本 哲也 学会認定講師
- 観察部位 -「足関節」-
- インストラクター:石田 岳彦(千葉県)、徳田 仁志(石川県)、早川 浩実(千葉県) 、
- 工藤 重孝(北海道)、矢島 勇(埼玉県)、荒畑 勝一(東京都)、 坂本 明広(東京都)
会員セミナーに先立ち、坂本 哲也先生より基礎工学からスタートし今回のテーマである「足関節」の走査法・観察法、症例報告がありました。約1時間の講義の後、会員の皆様には各ブースに分かれていただき、インストラクターからの直接指導をハンズオン形式で受講していただきました。
【閉会の辞】
竹市 勝 学会副会長・諮問委員(国士舘大学教授)
当学会副会長の竹市先生より閉会の辞を頂き、盛況の内に幕を閉じる事が出来ました。