第26回 西日本支部学術集会
夏本番を迎えた7月下旬。西日本支部学術集会が大阪にて開催されました。各地でゲリラ豪雨があり、開催当日も朝から雨模様の天気ではございましたが、北は北海道から九州まで総勢100名の参加者にお集まりいただく事が出来ました。特に今後の時代を担う若い参加者も多く一日を通し活気ある開催となりました。
- 日時
- 2014年7月20日(日)9時50分から16時00分まで
- 場所
- 富士通関西システムラボラトリ4F大会議室(大阪市中央区城見2-2-6)
【開会・連絡事項】
大原 康宏 学会西日本支部長・大会委員長
【開会の辞】
山田 直樹 学会会長
【基調講演の部】
- 座長:金田 晋 学会理事(愛知県)
- 『“先生、肩があがりません!“-肩を拳上できなくなるメカニズムにせまるー』
- クロス病院 整形外科部長 長尾 秋彦 先生
当学会においていつもご協力を頂いております、長尾 秋彦先生にご講演をいただきました。今回のご講演では「肩」をテーマにご教授頂き、肩の痛みと拳上できなくなるメカニズムについて整形外科医からの視点でご解説頂き、MRI・CT・関節鏡手術の模様など非常に貴重な内容を拝聴する事が出来ました。
【シンポジウムの部】
司会:大原 康宏 学会理事(福岡県)
太字が演者(写真)
- ①「ハンドボール選手に発症した腱板損傷の一症例」
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酒本 哲聖(酒本鍼灸整骨院 大阪府)
腱板厚の変化に着目し、痛みやROMの変化と照らし合わせて経過を追い、腱板厚の変化と関係性についてを考察 - ②「手指微小骨折におけるエコーの有用性」
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山根 款(たむら鍼灸接骨院グループ 大阪府)
超音波観察でもメリットとデメリット。手指微小骨折においてレントゲンでも誤診に陥り易いものを列挙し、手指における超音波観察についての有用性およびピットホールを検証 - ③「大腿骨頭すべり症におけるエコーの有用性」
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高橋 和也(たむら鍼灸接骨院グループ 大阪府)
上松 修、山岡 峻
X線の股関節画像では正面像の撮影が主であり大腿骨頭すべり症においてはすべりが著名(5㎜以上)でなければ判断できず見逃されやすい。これに対しエコー観察はどれほど有用性があるかを検証 - ④「肩関節前方脱臼における整復前超音波撮影部位の考察」
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奥山 健志(おくやま整骨院、森ノ宮医療大学保健医療学部 大阪府)
澤田 規(森ノ宮医療大学保健医療学部 京都府)
肩関節前方脱臼(烏口下脱臼)に対して整復前に超音波診断装置を用いて、患部を検査する事で整復前の合併損傷の確認方法として有効な撮影部位を考察。 - パネリスト
長尾 秋彦 先生(クロス病院 整形外科部長)
山田 直樹 先生(学会会長 学会認定講師)
金田 晋 先生(学会理事 学会認定講師)
奥村 卓巳 先生(学会評議員 学会認定講師)
長尾先生には基調講演に引き続きパネリストとして就いて頂き、ここでも貴重なご意見をうかがう事が出来ました。また、参加者から多くの質疑もあり活発なディスカッションがなされました。
【会員セミナーの部】
- 講師:奥村 卓巳 学会認定講師(愛知県)
- 「教育セミナー」-(肩関節)-
- インストラクター:酒本 哲聖(大阪府)、山根 款(大阪府)、奥山 健志(大阪府)、綾田 健一(京都府)
当学会認定講師の奥村先生がメイン講師となり、超音波装置の基礎から肩関節の局所解剖・機能解剖についてのご説明がございました。その後、インストラクターの酒本先生、山根先生、奥山先生、綾田先生に各々機器に就いて頂き参加者の皆さんには実技講習を受講して頂きました。
左上:酒本 哲聖 先生 右上:奥山 健志 先生 左下:山根 款 先生 右下:綾田 健一 先生
【閉会の辞】
大原 康宏 学会西日本支部長・大会委員長