第19回「超音波ハンズオンセミナー初級編」金沢開催
季節の流れは速く、開催当日は天候に恵まれたものの気温は12℃。コートやマフラーが手放せない季節となってまいりました。総勢45名が集い新たな試みとなった教育セミナーの模様などお伝え致します。
- 日時
- 2014年11月16日(日)9時50分から16時00分まで
- 場所
- 金沢市ものづくり会館2階 第1~3研修室(金沢市粟崎町4丁目80番地1)
【開会の辞・連絡事項】
- 田崎 博之 賛助会員(茨城県)
【基調講演の部】
- 司会:曽山 良之輔 学会理事、大会長(新潟県)
- 『痛くて挙がらない肩との長い付き合い
Vojta~テーピング~超音波~ホモサピエンス化エクササイズ』 - 有川整形外科医院 院長 有川 功 先生
今回の基調講演は石川県白山市にある有川整形外科 院長の有川功先生にお越し頂きご講演をいただきました。
1985年に開院され長年にわたり運動器疾患・傷害の診断と治療を専門とされている有川先生。今回は肩関節についてご講演をいただき、先生ご自身の臨床経験から超音波検査導入以前~導入後までどの様に臨床現場で活用されてきたのか、また、超音波を使用する事によって何を確認する事が出来たかなど実演などを交えた貴重なお話を拝聴する事が出来ました。
【シンポジウムの部】
- 座長:矢島 勇 学会理事(埼玉県)
- パネリスト:有川 功 先生、新井 達也(埼玉県)、坂本 哲也(埼玉県)、曽山 良之輔(新潟県)
- ①「手指PIP関節のエコー観察」
- 櫻井 大地(石川県)
- ②「同側部位撮影において、再現性をより高めるための方法」
- 永田 和輝(石川県)
- ③「柔道整復師における超音波観察装置(エコー)の有用性」
- 飯塚 美勇士(富山県)
- ④「小児の上腕骨顆上骨折の超音波観察」
- 堀松 郁子(石川県)
上記4名の会員から発表をしていただきました。パネリストには有川先生にも就いて頂き活発な討議がなされました。
【教育セミナーの部】
- 講師:新井 達也 学会理事(埼玉県)
- 初級編 観察部位―「足関節」-
- インストラクター:山下 純二(石川県)、徳田 仁志(石川県)、坂本 哲也(埼玉県)、矢島 勇(埼玉県)、
- 曽山 良之輔(新潟県)他、基礎運動器系超音波技師 資格取得者
教育セミナーでは新たな試みとして、講師の新井先生がプローブワークやアプローチ方法、ルーティーンについてご教授頂き同時進行で坂本先生によるデモンストレーションと2つのスクリーンを使用し動的プレゼンテーションをしていただきました。これまで静止画では説明や理解しづらい等は解消され非常に分かり易いプログラムとなりました。その後、参加者には実際に機器に触れて頂きインストラクターからの直接指導を受けて頂きましたが、インストラクターも「基礎運動器系超音波技師」の有資格者の先生方を中心に就いていただき、参加者から指導者の立場となって参加して頂きました。超音波を導入されていない方もいらっしゃった様ですが、インストラクターからの直接指導を受ける事により充実した時間を得る事が出来たのではないでしょうか。
【Q&Aコーナーの部】
- 座長:矢島 勇 学会理事(埼玉県)
- パネリスト:新井 達也(埼玉県)、坂本哲也(埼玉県)、曽山良之輔(新潟県)
- 山下純二(石川県)、徳田仁志(石川県)
多くの参加者から手が挙がり活発な議論がなされました。また、実機を使ったデモンストレーションをして頂き、会場内から驚きの声があがる場面もありました。きっと明日からの診療に役立つコーナーになったのではないでしょうか。
【閉会の辞】
- 田崎 博之 賛助会員(茨城県)
北陸でのハンズオンセミナーも今年で3回目となり、年々参加人数も増え、また若い先生方の参加も目立つようになりました。今後も内容の濃い、そして充実したセミナーを開催できるよう講師をはじめスタッフ共々尽力してまいりたいと思います。