本年度は東京開催の他、フォローアップセミナーとしては西日本開催で初めての名古屋での開催を予定しております｡ 今期も2か所で各々6時間の長丁場となる開催ですが、すでに6月27日に開催された東京開催では今回も盛況に開催を終える事が出来ました。今期の東京開催では総勢36名にお集まりいただき、より実践的かつ翌日からの活動の糧になる充実した内容となりました。

日時

2015年6月27日（土）15:00～21:00

場所

タイム24ビル2階　研修室205（東京都江東区青梅2－4－32）

大会長

矢島勇先生

講師

山田直樹先生、矢島勇先生、小林久文先生、徳田仁志先生

特別講師

東京有明医療大学 講師 中澤 正孝先生（医学博士）

【講師実習】

講師：山田 直樹先生、矢島 勇先生、小林 久文先生、徳田 仁志先生

実技チェック

講師デモンストレーション

実技‐上肢編‐復習、実習、再現

初めに講師のデモンストレーションとして、昨年度に実施された｢臨床運動器系超音波技師｣認定試験に合格された徳田仁志先生(石川県)を講師として、上肢のデモンストレーションからスタートされました｡初めに肩関節の描出方法から説明されましたが、やはり肩関節は観察する手法が難しく、参加された方からも多くの質問が有り、その質問一つ一つに分かりやすく説明して頂きました｡ 徳田先生のデモンストレーションの後には、毎年フォローアップセミナーで講師を務めて頂いている長野整形外科の小林久文先生(理学療法士)からも、肩関節の観察法を披露していただきました｡ 後、昨年度からスタートした「臨床運動器系超音波技師試験」について山田会長からご説明があり、 受講者は各ブースに分かれ、試験内容に沿って実技チェックがなされました。

【画像診断比較～MRI、X線、超音波】

講師：小林 久文先生

このコーナーでは、長野整形外科クリニックに勤務されている理学療法士の小林久文先生により、毎年、超音波観察の最新情報をご提供いただいております。整形外科に来院される沢山の症例を拝見させていただきながら、MRIやレントゲンなど、他の診断装置と比較した超音波のメリットとデメリットなどを詳しくご紹介いただきます。今回は、股関節インピンジメントのレントゲン評価として、股関節の解剖から始まり、FAIの説明､観察法、症例紹介など、日常の診療の中でなかなか見る事が少ない股関節について、貴重なお話を拝聴する事が出来ました。

【特別講習】

東京有明医療大学 講師 中澤 正孝先生（医学博士）

今回の特別講演には、東京有明医療大学講師 中澤正孝先生にご講演をいただき、｢鎖骨の特徴とその損傷｣と題したご講義を頂きました｡ 中澤先生は東京医科歯科大学で解剖学を研究されており、講義の中にはご遺体による研究動画など、貴重な情報をご提供いただきました｡ 受講者も非常に熱心に聴講され、中々拝聴できない情報を、熱心にメモを取られていました｡

【症例検討～ディスカッションと検証】

こちらのコーナーでは、事前に事務局宛にメールを頂いた受講者からの質問に対し、講師の先生方で詳しく説明をされました｡ 今回の事前質問は、『肩峰下滑液包炎』についての質問となり、講師の先生方には事前に回答準備をして頂き、その説明がなされました｡ 他、本日行われた講習内容の中からや、日頃、悩んでいる症例など、会場の参加者から認定講師に向けての質問が投げかけられ、1つの疑問に対し会場全体でディスカッションする事ができる等、今回も非常に有意義な時間になった事と思います。

あとがき

長時間にわたり、今回も特別講習・実習・ディスカッションと内容の濃いセミナーとなりました。 年々、参加者の顔触れも変わってきており、若い先生方の参加も増えてきております。今回参加された受講者の方々には、是非、実技試験とする｢臨床運動器系超音波技師｣を取得して頂ければと思います｡
今後も、参加者の更なるレベルアップと有意義な時間を過ごして頂けるよう努めてまいりたいと思いますので、各位には一層のご協力をお願い申し上げます｡
尚、西日本のフォローアップセミナーとしては、8/23(日)名古屋市にある『ダイテックサカエ貸会議室』において開催されます｡ 今回､東京開催でお越しいただいた小林先生にも再びご参加いただき、東京開催で実施できなかった『マイクロコンベックスを用いた股関節の観察』を行います｡
他、今年に入り『長引く痛みの原因は、血管が9割』(ワニブックスPLUS新書)を出版された江戸川病院の奥野祐次先生を特別講師として招いております｡ 奮ってのご参加をお待ちしております｡
※フォローアップセミナーにおいては、当会の認定資格を取得された方が対象となるセミナーです｡
　学会認定資格を取得されていない方は参加できません｡ 予めご了承ください｡