第12回 フォローアップセミナー 名古屋開催
第12回目の開催となるフォローアップセミナーでは、今回が初の開催地域となる名古屋市において開かれました。総勢33名の参加者が集い、活気ある開催となったご様子を報告いたします。 今回も6時間という長丁場での開催となりましたが、参加された先生方は非常に熱心に参加されると共に、先生方による意見交換を積極的にされていたのが印象的でした。
- 日時
- 2015年 8月23日(日)10:00~16:00
- 場所
- ダイテックサカエ貸会議室 4階4B(愛知県名古屋市中区錦3丁目22-20)
- 大会長
- 山田 直樹先生
- 講師
- 山田 直樹先生、奥山 卓巳先生、小林 久文先生
- 特別講師
- 江戸川病院 運動器カテーテルセンター長 奥野 祐次先生(医学博士)
【講師実習】
講師:山田 直樹先生、奥村 卓巳先生、小林 久文先生
・実技チェック
・講師デモンストレーション
・「実践‐上肢編‐復習、実習、再現」
初めに講師の奥村先生より、肩関節の関節包や上腕骨頭、上腕二頭筋長頭腱を解剖画像や動画にて説明をして頂き、デモンストレーションでは、上肢や下肢の当て方・見方の実技。という流れでお話を頂きました。デモンストレーションでは、結節間溝から関節包、腱板、上腕骨頭のプローブワークを教えていただきました。肩の他にも肘のプローブ走査を教えて頂きました。内外側上顆から上腕筋や上腕骨滑車等の確認から内方走査、後方走査のお話を頂きました。 また、参加者からの質問も多く、「大結節に不正像があった際に腱板損傷を疑うことが多いが、どう見分ければよいのか」などの質問にもわかりやすくご説明して頂きました。
※講義の様子
【特別講習】
特別講師:
江戸川病院 運動器カテーテルセンター長
奥野 祐次先生(医学博士)
続くプログラムでは、特別講師として江戸川病院に勤務されております奥野 祐次先生をお招きし、「慢性疼痛の一形態としての血管性疼痛について」というテーマでご講演頂きました。”もやもや血管や血管と痛み〟に関する講演をして頂き、奥野先生自らプローブ走査の実技も披露して頂く等、とても貴重なご講義を頂きました。また、多くの質問にも分かりやすくご回答いただく等、非常に有意義な時間となった事と思います。
※講義の様子
【画像診断比較~MRI、X線、超音波】講師:小林 久文先生
初めに股関節に関しての講義をして頂きました。股関節唇の解剖の画像をご用意して頂き、閉鎖動脈、上下殿動脈より血液供給を受ける説明や非関節側には血管が存在するが、関節側には存在しない理由などのご講演をして頂きました。また、FAI・関節唇損傷の報告、症状の説明をして頂きました。その他、MRI、X線、超音波の画像を用い入りそれぞれの特徴や観察法等のご説明をして頂きました。講演の後は小林先生自らプローブを持ち、プローブ走査や見方、当て方のご説明をして頂き、とても勉強になるご講演をして頂きました。
※講義の様子
あとがき
プログラムでは参加者の実技実習が組み込まれておりましたが、奥村先生、奥野先生、小林先生の講義内容がとても面白く、参加者のご意見により先生方の講義に多くの時間を割く事とされ、実技実習は省かれる形となりました。他、プログラムの最後には「症例検討~ディスカッションと検証」の時間も用意されておりましたが、事前に頂いた参加者からの質問に関しては、新生血管に関するご質問であった事などにより、専門家である奥野先生の講義時間内に回答して頂くなどとして、この「症例検討~ディスカッションと検証」のプログラムも省かれる等、とても一つ一つの講義が盛況かつ活気あふれる開催となりました。
今後も、本会の中心となって頂く有資格者の先生方には、更なる最新の情報を提供させて頂くべく、来年のフォローアップセミナーにおいても外部の先生を招き、盛況な開催となるよう邁進してまいります。このフォローアップセミナーに参加されるには、本会の認定資格が必要となりますので、まだ認定資格を取得されていない会員様には、是非、認定資格の取得を目指して頂き、是非、フォローアップセミナーでレベルの高い講義を受講して頂ければと思います。