第28回 超音波ハンズオンセミナー初級編(東京開催)
2016年4月24日、日本超音波骨軟組織学会認定 第28回超音波ハンズオンセミナー初級編を、青海にあるタイム24ビル 1F HALL1で開催いたしました。当日は、総勢144名の参加者にお集まりいただきました。
- 日時
- 2016年4月24日 9時50分から16時まで
- 場所
- タイム24ビル 1F HALL 1
【開会・連絡事項】
富田 孝次 賛助会員(茨城県)
【理事特別講演】
- 座長:對馬 雅彦 学会理事、大会長(茨城県)
- 『超音波法による筋腱複合体特性の評価:骨格筋の「量と質」を可視化する』
- 早稲田大学スポーツ科学学術院
教授 川上 泰雄
今回、初めての取り組みとして実施した「理事特別講演」には、長年にわたり本会に於いて多大なご協力をいただいております、早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 川上 泰雄 先生によりご講演していただきました。 川上先生は、東京大学大学院教育学研究科に於いて教育学の博士号を取得されており、現在は早稲田大学スポーツ科学学術院にて人間の身体の形状と機能の関連性について、生体計測を中止とした研究を進めておられます。
今回は「超音波法による筋腱複合体特性の評価:骨格筋の「量と質」を可視化する」という演題の元、受講者に分かり易くご講演いただきました。
骨格筋の「量」や「質」についての最新の知見をご紹介していただくと共に、今後の骨格筋研究の可能性についてお話をして頂くなど、参加された方々は熱心に傾聴されていました。
【シンポジウムの部】
座長:曽山 良之輔 学会理事(新潟県)
「理事特別講演」の後は曽山理事に座長として就いて頂き、4名の会員による症例発表をしていただきました。 それぞれの先生方に各々の現場で得られた症例をご紹介して頂き、座長主導の元、参加者からの質問や指摘も相次ぐなど、とても盛況に進行されました。
- 「肩腱板、最近の見解と症例」
-
望月 真(神奈川県)
- 「ムチ打ちによる頚部損傷のアプローチ法の一考察」
-
早川 浩実(千葉県)
- 「足関節捻挫前外側不安定性に対する超音波検査の有用性」
-
荒畑 勝一(東京都)
- 「エコー画像での経過」
-
新井 達也(埼玉県)
パネリスト:
對馬 雅彦 学会東日本支部長(茨城県)
矢島 勇 学会理事 (埼玉県)
佐藤 和伸 学会認定講師 (東京都)
坂本 哲也 学会認定講師 (埼玉県)
【教育セミナーの部】
- 初級編 観察部位 -「 肩関節 」-
- 講師:坂本 哲也(埼玉県)
昼休憩を挟み、午後からは「教育セミナーの部」を実施いたしました。 メイン講師に坂本哲也先生(認定講師)に務めて頂き、メインとする観察部位を「足関節」として、観察方法などの説明をして頂いた後、デモンストレーションにより詳しく描出の仕方をご指導して頂きました。
今回の「教育セミナー」よりレベル毎にブースを設け、受講者は自身のスキルに適したブースを選択していただき、インストラクターの先生方による指導のもと、実際に装置に触れての実習指導をしていただきました。 今回のブース分けについては参加された方々からの評判もよく、皆、熱心に取り組まれていました。
- ブース①
- 超音波機器未導入者、または、初期導入者を対象としたブースです。 プローブの持ち方から説明し、課題となる描出部位のプローブのあて方、 描出された基本的な超音波解剖の読影など、基本的な部分から説明させて頂きます。
- ブース②
- 臨床で活用され、基礎知識を習得済みの方を対象としたブースです。 課題となる描出部位の基本的ルーティンワークに基づいてプローブワークを実施し、 エコー画像の読影ポイントなどを説明させて頂きます。 描出方法を再確認したいと思っている方を対象とした内容です。
- ブース③
- 既に臨床で活用され、沢山の症例を描出されている方を対象としたブースとなります。 課題となる描出部位について基本的ルーティンワークは行わず、症例に合わせたプローブワークや日常の施術で描出されたエコー画像の疑問点などを、最新の知見を踏まえ実践的な内容で情報交換し、更なる追求をしていきます。
インストラクター:
曽山 良之輔(新潟県)、新井 達也(埼玉県)、
矢島 勇 (埼玉県)、 石田 岳彦(千葉県)、
早川 浩実(千葉県)、荒畑 勝一(東京都)
他、基礎運動器系超音波技師 資格取得者
【Q&Aコーナーの部】
座長:矢島勇 学会理事(埼玉県)
パネリスト:對馬 雅彦(茨城県)、曽山 良之輔(新潟県)、
坂本 哲也(埼玉県)、新井 達也(埼玉県)、
石田 岳彦(千葉県)
事務局宛にFXAを頂いた事前アンケートを元に、また、当日にご参加頂いた方々からの日常診療での質問を各パネリストの先生方に回答していただきました。 数多くの質問と多くのご意見が行き交う等、最後まで活気ある充実された時間となりました。
【閉会の辞】
富田 孝次 賛助会員 (茨城県)