第41回 超音波ハンズオンセミナー初級編 名古屋開催
2018年1月21日、日本超音波骨軟組織学会認定 第41回超音波ハンズオンセミナー初級編を、名古屋市熱田区にあります名古屋国際会議場 2号館 2階 会議室224 にて開催いたしました。
新年を迎えたお忙しい時期の中、当日は、総勢48名の参加者にお集まりいただきました。
- 日時
- 2018年1月21日 9時50分から16時まで
- 場所
- 名古屋国際会議場 2号館 2階 会議室224
【開会の辞・連絡事項】
富田 孝次 賛助会員(茨城県)
開会の辞に続き、山田直樹会長より2018年1月10日にJSBMより発刊された『入門 超音波観察法 実技編(プローブ走査を中心に)』の紹介がありました。本会の学術委員会により作成された新たな書籍は、超音波観察実技の復習や指導書、参考書として活用していただきたいと結ばれました。
【基調講演の部】
座長:金田 晋 学会理事、大会長(愛知県)
- 『身体運動のパフォーマンスにおける下肢の筋腱複合体のはたらき
:
下腿三頭筋の解剖学的特性を中心に』 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科
教授 川上 泰雄 先生
川上先生の研究室では、バイオメカニクスや運動生理学の視点から身体運動の仕組みに迫るための研究を進められており、主な研究テーマには超音波法やMRI法などの組織画像化手法などを用いた人体や骨格筋の生体計測の他、スポーツの競技力向上に関する研究を行われております。 また2017年からは学内の研究所としてヒューマンパフォーマンス研究所 所長として「スポーツ選手の競技力向上のための科学的サポートと研究成果の一般社会への応用」をテーマに研究される等、多岐わたりご活躍されております。
多くのメディア出演の他、国内外でも数多くの研究発表や論文の執筆を行っておられる非常に多忙な先生であります。 そのようなご多忙の中、今回は本会のハンズオンセミナーでの基調講演に於きまして、「身体運動のパフォーマンスにおける下肢の筋腱複合体のはたらき:下腿三頭筋の解剖学的特性を中心に」 とされた演題でご講演をいただきました。
【症例セミナーの部】
座長:金田 晋 学会理事、大会長(愛知県)
引き続き、金田理事に座長として就いて頂き、2名の会員による症例発表の他、久しぶりに本会会長である山田会長による症例発表をしていただきました。
それぞれの先生方に各々の現場で得られた症例をご紹介して頂き、座長主導の元、参加者からは多くの質問や指摘も相次ぐなど、とても盛況に進行されました。
- 「腓腹筋内側頭の肉離れ1症例 -羽状角からの考察-」
- 山本 幸治(岐阜県)
- 「前腕両骨骨折において超音波診断装置が有効であった1症例」
- 前田 尚利(三重県)
- 「アキレス腱痛を訴えられた1症例の検討」
- 山田 直樹(愛知県)
パネリスト
川上 泰雄 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 教授(東京都)
奥村 卓巳 学会認定講師 (愛知県)
【教育セミナーの部】
初級編 観察部位 -「膝関節」-
講師:奥村 卓巳(愛知県)
昼休憩を挟み、午後からは「教育セミナーの部」を実施いたしました。 メイン講師に奥村卓巳先生(学会認定講師)に務めて頂き、メインとする観察部位を「膝関節」として、観察方法などの説明をして頂いた後、デモンストレーションにより詳しく描出の仕方をご指導して頂きました。
レベル毎にブースを設け、受講者は自身のスキルに適したブースを選択していただき、インストラクターの先生方による指導のもと、実際に装置に触れての実習指導をしていただきました。 今回のブース分けについては参加された方々からの評判もよく、皆、熱心に取り組まれていました。
インストラクター:
山田 直樹(愛知県)、金田 晋(愛知県)、
山本 幸治(岐阜県)、前田 尚利(三重県)
他、基礎運動器系超音波技師 資格取得者
【Q&Aコーナーの部】
座長:山田直樹 学会理事、会長(愛知県)
事務局宛にFXAを頂いた事前アンケートを元に、また、当日にご参加頂いた方々からの日常診療での質問を各パネリストの先生方により実機を使用し回答していただきました。
今回は、パネリストの失敗体験や導入初心者が気を付けるべき注意点など、最後まで活気ある充実された時間となりました。
パネリスト:
金田 晋(愛知県)、奥村 卓巳(愛知県)