第42回 超音波ハンズオンセミナー初級編(名古屋開催)
2018年4月8日、日本超音波骨軟組織学会認定 第42回超音波ハンズオンセミナー初級編を、名古屋市熱田区にあります名古屋国際会議場 2号館 2階 会議室224 にて開催いたしました。新年度を迎えたお忙しい時期の中、当日は、総勢55名の参加者にお集まりいただきました。
- 日時
- 2018年4月8日 9時50分から16時まで
- 場所
- 名古屋国際会議場 2号館 2階 会議室224
【開会の辞・連絡事項】
富田 孝次 賛助会員(茨城県)
【基調講演の部】
座長:金田 晋 学会理事、大会長(愛知県)
演題:『上肢における神経脈管系解剖を超音波エコーで紐解く』
かなざわみなみ接骨院 院長
札幌医科大学医学部 解剖学第2講座 訪問研究員
金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科 医科学専攻
徳田 仁志 先生
徳田先生は石川県金沢市で接骨院を開業されている傍ら、札幌医科大学や金沢大学大学院に籍を置かれ、臨床と基礎研究に取り組まれるなど、日々、ご自身のテーマの研究研鑽に努められている先生です。また韓国の整形外科病院リハビリ室との提携なども結ばれ、ソウルでの定期的なセミナーや研究会を行われているなど、非常に多忙な先生です。
そのようなご多忙の中、本会ハンズオンセミナーの基調講演におきまして、「上肢における神経脈管系解剖を超音波エコーで紐解く」とされた演題で、正中神経/橈骨神経/尺骨神経などについて、解剖動画を見ながら詳しくご講演いただきました。今回は特別にデモンストレーションを織り交ぜながらの講義を行っていただきました。
【症例セミナーの部】
座長:山田 直樹 学会理事、(愛知県)
それぞれの先生方に各々の現場で得られた症例をご紹介して頂き、座長主導の下、参加者からは多くの質問や指摘が相次ぐなど、とても盛況でした。
エコーガイダンスによる骨折徒手整復
大川 誠一(愛知県)
第5趾の骨折の整復について、時系列でエコー画像を見ながら整復後の発表がありました。
判断に迷った膝蓋前滑液包炎の1症例
若曽根 伸二(岐阜県)
膝関節の液体貯留が、水腫か血種か判断に迷う症例について、エコー観察が有効であったとの発表がありました。
パネリスト:
金田 晋(愛知県)、山本 幸治(岐阜県)、
徳田 仁志(石川県)、奥村 卓巳(愛知県)
【教育セミナーの部】
初級編 観察部位 -「 肘関節 」-
講師:山本 幸治 認定講師(岐阜県)
昼休憩を挟み、午後からは「教育セミナーの部」が実施されました。
メイン講師を山本幸治先生(学会認定講師)に務めて頂き、「肘関節の観察」をテーマに症例画像も参照しながら、解剖、症例、抽出方法などの講義に加え、実際に装置を使った実習で臨床的な活用方法を学ぶ『教育セミナー』を実施いたしました。
『教育セミナー』では症例画像の鑑別をテーマに、野球肘の症例を中心に描出の為の知識と技術、読影と考察、判断方法が解説されました。その後、実習内容ごとにレベルブースを分け、受講者それぞれのレベルにあったブースで実技実習を学んでいただきました。必要とされる解剖学の知識やプローブ走査の方法から、最新の知見を踏まえた実践的な内容の情報交換まで、受講者のレベルにあったブースが用意されました。会場内に設置された各装置に付くJSBMインストラクターの指導の下、実際に超音波画像診断装置を使って、課題として出される対象部位の抽出を体得していただきました。
インストラクター:
山田 直樹(愛知県)、金田 晋(愛知県)、徳田 仁志(石川県)、奥村 卓巳(愛知県)
他、基礎運動器系超音波技師 資格取得者
【Q&Aコーナーの部】
座長: 山田 直樹 学会理事(愛知県)
パネリスト:
金田 晋(愛知県)、徳田 仁志(石川県)、山本 幸治(岐阜県)、奥村 卓巳(愛知県)
事務局宛にFXAを頂いた事前アンケートを元に、また、当日にご参加頂いた方々からの日常診療での質問を各パネリストの先生方により実機を使用し回答していただきました。 質問とご意見が行き交う等、最後まで活気ある充実された時間となりました。
【閉会の辞】
富田 孝次 賛助会員 (茨城県)