一般社団法人日本超音波骨軟組織学会  Tha Japanese Society of Bone and Muscul Ultrasound

第45回 超音波ハンズオンセミナー初級編 (石川開催)

2018年11月25日、日本超音波骨軟組織学会認定 第45回超音波ハンズオンセミナー初級編が、金沢市にある、石川県地場産業振興センター 本館3階 第3研修室 で開催されました。当日は、他の催事とも重なる中 41名の参加者にお集まりいただきました。

日時
2018年11月25日(日)9時50分から16時00分まで
場所
石川県地場産業振興センター 本館3階 第3研修室

【開会の辞・連絡事項】

富田 孝次 賛助会員(茨城県)

【基調講演の部】

座長:徳田 仁志 学会理事(石川県)

『筋・筋膜やその周辺の構造を知る―運動器疾患の評価や治療のために―』

大分大学 福祉健康科学部 理学療法学コース
教授 河上 敬介

河上先生は、近年、筋膜の病態に対する治療が注目されている中、『徒手による力学刺激で筋膜を剥がすことが出来るのだろうか?』『治療対象を筋膜のみに焦点を絞ってよいのだろうか?』また、『筋膜はウェットスーツのように体全体に張り巡らされ、体を支える第二の骨格のような働きをしているのだろうか?』そもそも『全ての方が、治療対象としている筋膜の構造と、筋膜と隣接する組織の構造との違いや関係を、解剖学や生理学といった共通の言葉で定義して治療法やその効果を議論し、それを伝達されているのだろうか?』と問題提起されています。そこで本講演では、もう一度解剖学(主に肉眼解剖学)書を紐解き、皮膚や皮下組織の構造を含めた筋・筋膜の構造について、写真やビデオを用いながらそれらの問題点について、解説していただきました。

【症例セミナーの部】

座長:曽山 良之輔 学会理事(新潟県)

演題・症例報告者

「超音波画像診断装置による外頸骨障害分類の試み」

北信越柔整専門学校
平口 満理(石川県)

経験不測のためエコー走査技術が不十分であった為外頸骨分類は難しかった。また、エコー観察する上で解剖学的知識は必須であることも痛感し、更なる知識向上に向け学んでいきたいとの発表がありました。

「裂離骨片を伴う二分靭帯損傷に対し超音波観察を行った3症例」

イソヤ接骨院
飯塚 美勇士(富山県)

二分靭帯損傷による裂離骨片を内反ストレステストで観察しましたが、超音波画像による治癒判断は難しいとの発表がありました。

「内側膝蓋大腿靭帯における膝屈曲角度の影響性について」

北信越柔整専門学校
林 大希(石川県)

膝屈曲角度に内側膝蓋大腿靭帯(MPFL)がどう影  響するかを超音波画像診断装置で観察を試みた。MPFLという希薄な組織をエコーで動的観察するためには、プローブ走査と画像読影の習熟が必須であるとの発表がありました。

「臨床的分類と画像所見分類の比較整合性–前距腓靭帯ATFL-」

かなざわみなみ接骨院
松本 沙知(石川県)

前距腓靭帯(ATFL)損傷程度の分類を前方引き出し徴候(ADS)により実施した。 臨床評価による分類とエコー画像での評価による分類を試みたが、結果はまだ一致する確率は低いので、更なる研究が必要であるとの発表がありました。

パネリスト
河上 敬介(大分大学 教授)
對馬 雅彦(学会理事、茨城県)
新井 達也(学会理事、埼玉県)
徳田 仁志(学会理事、石川県)

【教育セミナーの部】

初級編 観察部位 -「 肩関節 」-

講師:對馬 雅彦 学会理事(茨城県)

午後の『教育セミナー』では、学会理事の對馬 雅彦先生 が、症例画像の鑑別をテーマに、石灰性腱板炎、大結節骨折症例などの紹介を中心に描出のための知識と技術、読影と考察、判断方法が解説されました。
その後、受講者それぞれのレベルにあったブースで、必要とされる解剖学の知識やプローブ走査の方法から、最新の知見を踏まえた実践的な情報を熱心に聞き入っていました。また、会場内に配置された各装置に付くJSBMインストラクターの指導の下、実際に超音波画像診断装置を使って、課題として出された対象部位の抽出を行っていただきました。

【質疑応答】

インストラクター:
曽山 良之輔(新潟県)、新井 達也(埼玉県)、松本 沙知(石川県)
飯塚 美勇士(富山県)、井口 祐樹(石川県)
他、基礎運動器系超音波技師

【Q&Aコーナーの部】

座長:新井 達也 学会理事 (埼玉県)

今回は、エラストグラフィーや筋膜リリースなどの会場内での質問があり、パネリストの先生方に丁寧にお答えいただきました。

パネリスト:
對馬 雅彦(茨城県)
曽山 良之輔(新潟県)
徳田 仁志(石川県)

閉会の辞

富田 孝次 賛助会員 (茨城県)

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