一般社団法人日本超音波骨軟組織学会  Tha Japanese Society of Bone and Muscul Ultrasound

第49回 超音波ハンズオンセミナー初級編(大阪開催)

平成31年4月21日、日本超音波骨軟組織学会認定 第49回超音波ハンズオンセミナー初級編を、大阪市中央区にあります富士通関西システムラボラトリ 4階 大会議室において、お忙しい中総勢78名の参加者にお集まりいただき盛況に開催いたしました。

日時
平成31年4月21日 9時50分から16時00分まで
場所
富士通関西システムラボラトリ 4階 大会議室

【開会の辞・連絡事項】

富田 孝次 賛助会員(茨城県)


【基調講演の部】

座長:奥山 建志 学会理事 (大阪府)

演題:『人体のランドマーク いろんな角度から見てみませんか?』

協和会病院 放射線科 澤近 雅之 先生

超音波走査のランドマークを他のモダリティで解説していただくことを中心に、所属病院で撮影された開放骨折や動脈瘤破裂などのレントゲンやCT、MRIの画像と超音波画像を比較、各検査の特徴、高度救命救急センターのご経験など、外傷性初期医療についてガイドラインに基づきご説明頂きました。また、会場からは、熱心な質問もあり、分かりやすくご回答いただきました。


【Q&Aコーナーの部】

座長:奥山 建志 学会理事(大阪府)

質疑応答の風景

パネリスト
山田 直樹(愛知県)、大原 康宏(福岡県)、金田 晋 (愛知県)、勝田 淨邦(福岡県)


【会員発表の部】

座長:前田 尚利 学会評議員 (三重県)

それぞれの先生方に各々の現場で得られた症例をご紹介して頂き、座長主導のもと、参加者からは多くの質問や指摘が相次ぐなど、とても盛況でした。

『後脛骨筋が内側縦アーチに及ぼす影響-若年者の内側縦アーチ高に後脛骨筋腱の強度と厚さは関係するか』

宝塚医療大学 立山 直(大阪府)

若年者における偏平足ではTP腱(後脛骨筋腱)はどのような変化がみられるのか?をテーマに超音波画像診断装置を用いてTP腱の硬度および厚さに対するアーチ高率の関係性を検証した。硬度に対しては有意な正の相関を示し、厚さに対しては相関関係を認めなかった。このことから、TP腱の硬さはアーチ高率に影響を及ぼしている可能性があるとの発表がありました。

『エコー画像による肘内障整復操作の考察』

おくやま整骨院 柴垣 智啓(大阪府)

超音波画像診断装置を用いて橈骨頭と橈骨輪状靭帯間隙を観察し、解剖学的に有効と思われる肘内障整復操作を考察した。
肘内障整復操作は、回内法では橈骨頭を外方に、回外法では前方に圧迫することが望ましいが、肘関節を伸展させた回内法が適していると考えられたとの発表がありました。

『保存療法を行ったJones骨折の一症例』

もりよし整骨院 原田 大輔(大阪府)

Jones骨折では、手術がゴールデンスタンダードとなっているが、患者自身の希望により保存療法を実施し、良好な結果を得ることが出来た。理由として、ギプス固定を有窓にすることで超音波検査とLIPUS照射を可能にし、受傷早期から高頻度に照射することで良好な仮骨形成が得られたため、早期復帰につながったとの発表がありました。

『Die punch fragmentを有した橈骨遠位端骨折の一症例 -固定法を中心に-』

おくやま整骨院 玉置 時也(大阪府)

治療が難しいDie punch fragmentに対しては、レントゲン検査では確実に診断されることは困難とされ、CT検査が推奨されている。そこで、背側転位を呈するDie punch fragmentに対し、CTと超音波診断装置による画像を比較、検討した。キャストを有窓にして超音波画像診断装置を用いて骨折部の転位、仮骨形成の程度を評価し、パッドの圧を調整することで、保存療法において良好な結果が得られたとの発表がありました。

パネリスト
山田 直樹(愛知県)、大原 康宏(福岡県)、金田 晋 (愛知県)、勝田 淨邦(福岡県)


【教育セミナーの部】

初級編 観察部位 -「 肩関節 」-

講師:山根 款  認定講師(大阪府)

昼休憩を挟み、午後からは「教育セミナーの部」が実施されました。
メイン講師を山根款先生(学会認定講師)に務めて頂きました。超音波画像診断装置の機能、プローブ走査などを解説していただき、インフォームドコンセントには欠かせないコンテンツではないかとの説明がありました。

「肩関節の観察」のテーマでは、骨折や肩甲下筋、棘上筋、棘下筋などの関節構成体のインピンジメント、各種断裂などの豊富な症例をレントゲン画像やCT画像と超音波画像診断装置の画像とを比較し、抽出方法や読影と考察、判断方法などを講義していただきました。

『教育セミナー』では、実際に装置を使った臨床的な活用方法を、受講者それぞれのレベルにあったブースで実技実習を実施いたしました。必要とされる解剖学の知識やプローブ走査の方法から、最新の知見を踏まえた実践的な内容の情報交換まで、受講者のレベルにあったブースが用意されました。会場内に設置された各装置に付くJSBMインストラクターの指導の下、実際に超音波画像診断装置を使って、課題として出される対象部位の抽出を体得していただきました。

インストラクター:
酒本 哲聖(大阪府)、立山 直(大阪府)
前田 尚利(大阪府)、守永 和哉(大阪府)
他、基礎運動器系超音波技師 資格取得者


※実技風景の様子


【Q&Aコーナーの部】



【閉会の辞】

富田 孝次 賛助会員 (茨城県)

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