一般社団法人日本超音波骨軟組織学会  Tha Japanese Society of Bone and Muscul Ultrasound

第19回フォローアップセミナー大阪開催

フォローローアップセミナー大阪開催が大阪市東淀川区にある新大阪丸ビル別館に於いて開催されました。総勢34名にお集まりいただき、実践的かつ翌日からの活動の糧となる充実した内容となりました。

日時
令和元年6月22日(土)15:00~21:00
場所
新大阪丸ビル別館3階Eタイプ(3-5号室)(大阪市東淀川区東中島1-18-22)
講師
山田直樹先生(大会長)、徳田仁志先生、渡辺正哉先生
特別講師
奥野祐次 先生(医療法人社団 祐優会 オクノクリニック院長

【開会挨拶】

大会長:山田直樹先生

山田会長から、「日本柔道整復師会では、骨折や脱臼の整復技術の伝承やエコーをエビデンスとして活用できるように技術向上を図るため『匠の技 伝承プロジェクト』を実施している。

さらに、当会としては、柔整師による誤診問題を念頭に置き、エコー利用に関して認定資格制度の導入を訴えている。

現在4,000名のエコー使用者がいるが、当会会員は約1,000名である。当会では認定資格制度を設け研鑽を積んでおり、認定資格取得者は今後優位な立場にいると考えており、資格者はより上位の資格取得を目指してほしい。」とのお話がありました。


【特別講習1】

【演題】慢性疼痛と異常血管の関係とその治療法について

特別講師:
奥野祐次 先生(医療法人社団 祐優会 オクノクリニック 院長)

奥野先生からは、「外側上顆炎やアキレス腱炎、フローズンショルダーなどの疼痛組織には小血管(もやもや血管)が増殖し、その周囲にある神経線維が痛みの信号を脳中枢に送っているが、カテーテル治療により痛みを消失あるいは大幅に減らすことは出来る。

しかし、脊髄損傷や脳幹機能不全、うつ病などにより、神経から脳中枢に送られる痛みの信号をカットする下行抑制系が機能不全に陥いることがある。そのため外傷には不釣り合いな強い痛みや、皮膚温の異常、浮腫、関節拘縮などの複合性局所疼痛症候群(CRPS)を発症することがあり、これらの痛みは、異常血管が原因になっている。

痛みの治療をする場合、原因となっているこれらの異常血管が発生している部位を健側と比較することで、患者に視覚的に説明する事が出来るのでエコーは有用である。」とご講義いただきました。


【実技実習】

講師:徳田 仁志先生

かなざわみなみ接骨院の徳田仁志先生(石川県)を講師として、上肢(いつもは肩から始めるが今回は手関節から)のデモンストレーションのスタートとなりました。「手関節」「肘関節」「肩関節」を観察部位として描出する方法を説明して頂きました。会場からは多くの質問があり、それぞれに回答していただきました。


実習風景


【講師実習】

実技チェック、講師デモンストレーション、実技:上肢編‐復習、実習、再現
講師:山田直樹先生、徳田仁志先生

実習風景


【特別講習2】

【演題】スマート3D機能を使ったエラスト像の構築のご紹介

講師:渡辺正哉 先生(上武大学准教授)

渡辺先生からは、「最新の超音波画像装置は、従来の機能に加えシェアウェーブや3D機能、SMIなどの様々な機能が付いている。
現在、3D機能を用いてエラスト画像を構築する研究を進めている。」として、深部静脈血栓症の判読やエコーを使い筋電計の貼付部位を決定している画像の紹介があった。

「症例検討~ディスカッションと検証」

座長 渡辺正哉 先生

座長には渡辺正哉先生について頂き、事前に提出いただいた膝蓋上嚢の観察で水腫が出来ているときの膝関節の描出と鑑別方法について、山田先生、特別講師の奥野先生にも加わっていただき、多くの意見を交換していただきました。

長時間にわたり、実習・特別講習・ディスカッションと内容のあるセミナーとなりました。
今後も、参加者の更なるレベルアップと有意義な時間を過ごして頂けるようなプログラムを提供したいと思います。

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