日本超音波骨軟組織学会 第4回 東日本支部北海道分科会が、 北海道札幌市内で開催されました。
嶋木敏輝東日本支部支部長の開会挨拶の後、まず、基調講演の部において、神経運動器学講座整形外科分野助手の高橋周先生より、「下肢の超診」というテーマでお話をいただきました。 まず、アキレス腱の周辺部について、アキレス腱断裂、テニスレッグ、ヒラメ筋損傷等の症例紹介がわかりやすくなされ、ついで、膝関節に関して、脛骨粗面の発育のエコーによる観察が画像紹介され、オスグッドシュラッター病との関連についても説明がなされました。 さらに、骨軟部腫瘍については、その良性か、悪性かの判断に関する詳しいお話があり、これらを含めて、会場の参加者は日常の診療で超音波を使うことの重要性を再認識していました。また、講演の終了後には、アキレス腱断裂をした参加者の保存療法状況を超音波で実際に観察、診断する場面もあり、会場は、大いに盛り上がりました。
テーマ:「胸 郭」
昼食休憩を挟んで午後からは、教育セミナー「体幹実技編」が始まりました。 講師には、嶋木敏輝先生、佐藤和伸先生、柳田雅彦先生にご担当いただき、それぞれ「頚椎」「胸郭」「腰椎」についてご講演いただくとともに、プローブワーク実習が行われました。 セミナーに参加した方々は、慣れないプローブワークに悪戦苦闘しながらも、真剣にそのテクニックのマスターに取り組んでいました。