日本超音波骨軟組織学会(JSBM) 西日本支部
中部分科会が名古屋で開催
2007/01/29
     
   2007年の日本超音波骨軟組織学会(JSBM)の活動が、1月28日の西日本支部中部分科会からスタートしました。  
     
 
【開会の挨拶】
学会副会長・西日本支部支部長
増田 雅保 先生
 
   
   名古屋市の千種区今池にある、今池ガスビル7階B会議室において、会場が満員となる総勢84名の参加者の熱気に包まれる中、学会副会長で西日本支部支部長である増田雅保先生のご挨拶で開会しました。  
     
  【症例検討の部】  
 
山田 直樹 先生(愛知県)
渡辺 正哉 先生(愛知県)
金田 晋 先生(愛知県)
 
 
 今回は提示された課題の質疑応答に、医学部神経運動器学講座整形外科学分野のnamenameも参加され、分かりやすく丁寧な解説とご意見をいただきました。
 
     
   その後、山田直樹先生、渡辺正哉先生、金田晋先生による症例検討の部が始まりました。3名の先生が提示する症例を課題に、基調講演の講師を含む出席者が意見を出し合うこのプログラムは、日頃の疑問の解消や新たな知識の獲得に役立ち、他の方の取り組み状況も知る絶好の機会となるものです。  
     
 
【基調講演T】 【基調講演U】
 
 
「膝関節疾患の超音波診断」
「上肢超音波検査
‐日常診療でよくみる疾患‐」
name
name
 
     
   症例検討の後、医学部神経運動器学講座整形外科学分野のnamenameによる基調講演の部に移りました。
 2006年10月からのテキサス短期留学を終えた後、アメリカとイタリアでの学会出席を経て帰国されたnameには、今回が記念すべき講演再開第1号となりました。海外の学会の紹介や運動器系超音波分野でご活躍されている各国の先生方とのツーショット写真などで、参加者の緊張をほぐされた後、「膝関節疾患の超音波診断」というテーマで「膝関節」についてお話をいただきました。
 まず膝関節の構造を、X線写真や解剖図を用いながら骨、軟骨、靭帯に分けて分かりやすく解説され、膝関節の超音波診断に理解が必要なものとして、大腿骨、脛骨、腓骨、膝蓋骨、関節軟骨、半月板、内・外側副靭帯、前・後十字靭帯を挙げられました。
 その後、前方、内側、外側、後方のアプローチ方法を人体標本や超音波画像を用いて、またオスグッドシュラッター病やジャンパー膝、MCL損傷、ベーカー嚢腫を貴重な症例画像を使用して、一つ一つ丁寧に解説されました。
 
     
   続いてnameには、「上肢で日常よくみる疾患‐超音波診断装置の有用性‐」というテーマで「手指・手関節」「肩関節」についてご講演をいただきました。
 解剖学的な解説に続き、ばね指やDeQuervain病、関節リウマチなどの症例および治療方法を実際の超音波画像を用いて解説していただきました。また、肩関節では3D画像と超音波画像を比較しながら、プローブの当て方や描出方法などを細かくご説明いただきました。
 最後にまとめとして、「解剖をよく知ること」「骨性のランドマークをもとに画像をつくること」「正常像を知ること」「健側と比較すること」「各疾患に特徴的な画像所見を知ること」を挙げられていました。
 
     
  【教育(初級)セミナー「体幹実技編T・U」】  
     
   
     
   昼食休憩の後、講師の山田直樹先生と金田晋先生の指導のもと、教育(初級)セミナー「体幹実技編T・U」が始まりました。
講師2名によるプレゼンテーションの後、3名のインストラクターと共に、5台の超音波診断装置を使用しての実技実習を行いました。
参加者はプローブを手に取り、チェックシートに従った課題習得に一生懸命取り組んでおられました。
 
     
  インストラクター: 増田 雅保(大阪府)、若曽根伸二(岐阜県)、渡辺 正哉(愛知県)  
     
  【閉会の辞】  
   最後に、山田先生により閉会の辞と今後の学会開催予定の紹介、また症例検討会への積極的な参加の勧誘がされ、日本超音波骨軟組織学会 西日本支部 中部分科会は無事終了いたしました。