日本超音波骨軟組織学会(JSBM) 西日本支部
第25回 九州分科会が福岡市内で開催
2007/06/11
     
   平成19年6月10日(日)、福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)3階交流ひろばにて、日本超音波骨軟組織学会 第25回 西日本支部 九州分科会が開催されました。  
     
 
【開会の辞】
田中 和夫 学会監事・西日本支部副支部長
 
     
   34名の参加者で開催された分科会は、田中 和夫 学会監事・西日本支部副支部長による開会の辞で幕を開けました。今年度から新たに開設された教育セミナー『入門編』の意味についても触れて、柔道整復師の業務範囲内での超音波診断装置の正しい使用のあり方などをご説明されました。  
     
 
【症例検討会】
「Dynamic Echo法による
前距腓靭帯(ATFL)引き出しテストの留意点」
馬場 豊 先生
「足関節捻挫ATFLU度損傷」
寺原 雅典 先生
「大腿部打撲に伴うエコー画像に
対する疑問の一考察」
勝田 淨邦 先生
「左大腿部打撲の画像観察」
大原 康宏 先生
 
     
   その後、当学会会員4名による症例検討会が行われました。今回の検討会では、4名の先生方が前距腓靭帯(ATFL)と大腿部をテーマとして取り上げ、症例画像とそれぞれの探求方法を発表されました。参加者と発表者間の質疑応答が、予定時間を越えて続いたことからも、関心の高さがうかがわれました。  
     
 
【教育セミナー『入門編』】
 
     
   昼食休憩を挟んで、午後からは教育セミナーが行われました。超音波診断装置の正しく安全な使用のための知識を学び、未導入者にも分かる正常像の描出法の理解のために創設された『入門編』は、寺原雅典先生に講師をご担当いただき、音響工学やプローブワーク、正しい画像描出のための注意事項などの基礎情報がプレゼンされました。
 プレゼン終了後、参加者に実際の超音波診断装置の描出画像を見ていただきました。描出された画像の鮮明さに、参加者は終始驚かれておりました。
 
     
 
【教育セミナー『初級編 ‐上肢の部‐』】
 
     
   『初級編』では、大原康宏先生が講師をされて上肢観察に必要な解剖知識と症例の解説を行った後、チェックシートに掲げられた3つの課題(結節間溝、上腕骨外側上顆、リスター結節)に沿って、参加者は正確な描出が出来るように、実際の超音波観察装置を用いて真剣に取り組んでおられました。  
     
  インストラクター: 小幡 龍生先生、馬場 豊先生、勝田 淨邦先生  
     
 
【閉会の辞】
「論文・抄録の書き方について」、閉会の辞
竹市 勝 学会理事・諮問委員
 
     
   閉会の辞に先立ち、国士舘大学准教授で学会の理事・諮問委員である竹市勝先生が、学会参加者の強い希望により、『論文・抄録の書き方』についてご説明されました。竹市先生は「ご自分の研究や調査記録を、わかりやすく残すことは非常に重要なこと」と力説されました。
  その後、竹市 勝先生の閉会の辞により、日本超音波骨軟組織学会 第25回 西日本支部九州分科会は終了しました。