日本超音波骨軟組織学会(JSBM)西日本支部
第14回 中部分科会が名古屋市で開催
2007/08/26
 
   
     
   平成19年8月26日(日曜)、中部分科会が東京福祉大学・大学院名古屋駅キャンパス701-703教室にて、総勢104名の参加で開催されました。  
     
 
【開会の辞】
増田 雅保学会副会長・西日本支部長
 
     
  分科会は増田学会副会長・西日本支部長からの開会挨拶で幕を開けました。  
     
 
【基調講演の部】
本多電子研究部長 小林 和人氏
 
     
   本多電子株式会社の小林和人研究部長より、「超音波観察装置の機能とその使い方」というテーマでご講演がありました。 超音波の特性や各種超音波観察装置の性質・機能を、豊富なスライドを用いて解説していただきました。  
     
 
【ハンズオンセミナーの部】
渡辺 正哉先生
 
     
    東京福祉大学の渡辺正哉先生より、「機能解剖学的超音波観察法」という演題で、超音波観察装置8000EXを用いて講演していただきました。 「肩腱板の長短軸像」「肩峰下包水腫」「impingement徴候のあった症例」といったテーマを、解剖画像や超音波の動画などをふんだんに使って解説されました。左側のスクリーンには症例画像やスライド画像が、右側のスクリーンには8000EXのライブ映像が映し出され、とてもわかりやすい講演となりました。  
     
   ◎昼食・休憩を挟んだ午後から、702・703室においては【[教育セミナーの部]-初級編-「上肢」】が始まりました。  
     
 
【教育セミナーの部 -初級編-「上肢」】
増田 雅保先生
 
     
   講師に増田雅保学会副会長を迎て、「超音波観察法の注意点」「肩観察の長軸像(関節炎)」「曲上筋腱板の長軸・短軸走査結帯位での観察」「結節観光の長軸・短軸像」「手関節背側の長軸像(ガングリオン)」などの症例を、レントゲン画像との比較も交えて解説していただきました。  
     
     
 
奥村 卓巳先生
 
     
   続いては、奥村卓巳先生を講師に「超音波観察の基本」「超音波観察のコツ」「手指の解剖」「小児の手指・手関節のecho観察」などを解説していただきました。スクリーンに映し出される鮮明な超音波画像に、参加者からの真剣な視線が注がれていました。  
 
 
 
 
 
 講演のプレゼン終了後は、会場内に設置された5台の超音波観察装置を使っての実技演習となり、それぞれに配置されたインストラクターの指導のもと、参加者全員がチェックシートに従って当日の講習内容を熱心に演習されました。
 
     
     
     
   
     
   ◎平行して701教室においては、山田直樹先生を講師に迎え、 【教育セミナーの部-入門編‐】が行われました。 肩・肘の解剖や超音波観察方法、外側・内側のアプローチ方法などを解説していただき、 メディソン社製超音波観察装置「X4」を用いての実技演習も行われました。「超音波観察のコツ!」と題されたまとめとして、「最初は骨から!」、「慣れたら筋・腱・軟部組織」、「健側・患側を比較すること」などを挙げられていました。
 この入門編は、超音波の導入者はもとより、未導入者や導入して間もない方にも基本を確認する有意義なプログラムです。
 
     
     
     
 
山田 直樹先生
 
     
   各教育セミナーの終了後は、参加者全員が再び702,703教室へと集まり、閉会の辞として山田直樹先生より、今後の開催予定の案内や会員の方々への積極的な参加の呼びかけが行われ、西日本支部中部分科会は終了しました。