2007/11/4
平成19年11月4日(日曜)かごしま市民福祉プラザにおいて、第26回九州分科会(鹿児島大会)が総勢39名で開催されました。
【開会の辞】
今年で第26回目の開催となった九州分科会は、田中和夫先生(学会監事・西日本支部副支部長)の開会挨拶にて幕を開けました。
田中 和夫学会監事
(西日本支部副支部長)
【症例検討の部】
症例検討の部では3題の発表がありました。初めに田中和夫先生より「左第3指基節骨骨折」の発表がありました。左第3指基節骨をテーマに、超音波による3D画像やレントゲン画像を豊富に用いて解説していただきました。
続いては小幡龍生先生より、「下腿部打撲におけるUS(超音波)画像観察」の発表がありました。左下腿部打撲状態における脛骨を、短軸・長軸の比較動画を用いて、丁寧に解説していただきました。
小幡 龍生先生
症例検討の部の最後は、川崎和幸先生より「超音波観察装置による習慣性肩関節後方亜脱臼の動的観察」の発表がありました。習慣性肩関節後方亜脱臼の超音波画像やBennett病変の解説をしていただきました。まとめとして「超音波観察はリアルタイムに、動的に観察できる点で、X線・CT・MRIよりも優れている」と話されていました。
川崎 和幸先生
【基調講演の部】
症例検討の部ではオブザーバーとして立ち会っていただいた古東司朗先生(古東整形外科・内科院長)より、「足関節捻挫の遺残性疼痛」というテーマでご講演を頂きました。距骨骨軟骨骨折 や腓骨筋腱縦断裂、脛腓靭帯損傷、距骨骨軟骨障害(離断性骨軟骨炎)などを、超音波画像・レントゲン画像・解剖写真を用いて、症状の特徴や治療法なども交えながら丁寧に解説していただきました。
またX線もお使いになる整形外科医である古東先生ご自身が、「エコーはX線に比べ、軟部組織が正確に描出されるため、足関節捻挫などの診断にエコー検査の頻度が増している」と話されていたことが印象的でした。
またX線もお使いになる整形外科医である古東先生ご自身が、「エコーはX線に比べ、軟部組織が正確に描出されるため、足関節捻挫などの診断にエコー検査の頻度が増している」と話されていたことが印象的でした。
【教育セミナーの部】
昼食休憩を挟んだ午後からは、入門編と初級編に分かれた教育セミナーの部へと移りました。超音波未導入者や、導入して間もない方を対象にした「入門編」 では、講師に寺原雅典先生をお迎えし、骨格画像などを用いて肘
関節における超音波画像の描出方法やプローブワークなどを解説いただきました。
関節における超音波画像の描出方法やプローブワークなどを解説いただきました。
教育セミナー 「入門編」の様子
教育セミナー 初級編「上肢」の様子
【閉会の辞】
最後に馬場豊先生より、連絡事項と今後の開催予定が述べられ、第26回九州分科会は無事終了しました。