2008/4/20
平成20年4月20日(日曜)、大阪市にある富士通関西システムラボラトリ8階セミナールームBにおいて、日本超音波骨軟組織学会第11回西日本支部学術集会が総勢109名の参加で盛大に開催されました。
【開会の辞】
第11回西日本支部学術集会は、増田雅保学会副会長の開会挨拶で幕を開けました。
増田 雅保学会副会長・西日本支部長
【講演 第1部】
樋口正宏先生より、「超音波画像とレントゲン像の比較」というテーマで講演がありました。右上腕骨外顆骨折や左橈骨下端屈曲型骨折、左第4指末接骨骨折、右肩鎖関節V度脱臼、右上腕骨離断性骨軟骨炎など様々な症例を、超音波画像とレントゲン画像の両方を用いて解説していただきました。
樋口 正宏先生
【講演 第2部】
増田雅保先生より、「柔道整復師の新しい戦力となりえる最新医療」というテーマで講演がありました。増田先生自身が日常の治療に導入された超音波骨折治療器「オステオトロンV」による、第5中足骨骨折や肋骨骨折など治癒臨床例を紹介していただきました。また、この治療器の原理とも言うべきLIPUS(ライプス-Low Intensity Pulsed Ultra Sound-低出力パルス超音波)による骨折治癒率の向上について、詳しく解説していただきました。
それぞれの講演終了後は会場からの質問時間を設け、両講師より丁寧に回答していただきました。
それぞれの講演終了後は会場からの質問時間を設け、両講師より丁寧に回答していただきました。
増田 雅保先生
【教育セミナー・初級編】
昼食休憩を挟んだ午後からは、入門編と初級編に分かれた教育セミナーの部へと移りました。
初級編では「体幹」をテーマに、講師である金田晋先生より、超音波を読影する上で必要とされる音響工学や解剖学の知識の紹介があり、続いて頚部、胸部、腰部を人体解剖図と超音波画像を比較しながら解説いただきました。
その後は実際にモデルを使っての実技となり、会場左側のスクリーンには解剖図が、右側のスクリーンには超音波のライブ映像が映し出され、大変解りやすい講演となりました。
初級編では「体幹」をテーマに、講師である金田晋先生より、超音波を読影する上で必要とされる音響工学や解剖学の知識の紹介があり、続いて頚部、胸部、腰部を人体解剖図と超音波画像を比較しながら解説いただきました。
その後は実際にモデルを使っての実技となり、会場左側のスクリーンには解剖図が、右側のスクリーンには超音波のライブ映像が映し出され、大変解りやすい講演となりました。
金田 晋先生
プレゼンの終了後は、会場内に設置された6台の超音波観察装置を使っての実技演習となり、それぞれに配置されたインストラクターの指導のもと、参加者全員がチェックシートの演習課題 (頭半棘筋・頚半棘筋、肋骨・肋軟骨、腰椎)に従って、講習内容を確実に実習されました。また増田雅保先生より紹介のあった「オステオトロンV」 も展示され、参加者に実際に触れていただきました。
【教育セミナー・入門編】
並行して隣のホールでは、入門編が開催されました。小川仁志先生、丸山功先生を講師に迎え、超音波診断装置を安全に使用するために必要な音響工学等の基礎知識と、四肢を描出するために必要な操作手順などを解説していただきました。超音波を使用したことがない方はもとより、すでに使用されている方にとっても知識の再確認ができる有効なセミナーとなりました。
【閉会の辞】
最後に金田晋先生より、今後の開催日程の案内と積極的な参加が呼びかけられ、大きな拍手に包まれて日本超音波骨軟組織学会第11回 西日本支部学術集会は終了しました。
金田 晋先生