
2009/4/16 更新
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平成21年4月12日(日)、東京都有明の東京ファッションタウンビル研修室906において、新年度の学会年間日程のスタートとなる第15回 東日本支部学術集会が総勢157名の参加者を迎えて開催されました。
【開会の辞】
4月としては異例の暑さの中、東日本支部学術集会は佐藤和伸学会副会長の開会の辞にて始まりました。続いて、大阪からお越しいただいた中村辰三会長よりご挨拶をいただきました。
会長はご挨拶の中で、「柔整師が超音波診断装置を使って業務を行うことは、平成15年9月に厚生労働省の指針で曖昧な表現ながら認められました。曖昧な表現を”はっきりと使用できる”という表現に変えることを、本学会から優れた技術者をより多く輩出し、社会の認知度を高める活動を行うことで、実現していきたい。」というお話をされました。
会長はご挨拶の中で、「柔整師が超音波診断装置を使って業務を行うことは、平成15年9月に厚生労働省の指針で曖昧な表現ながら認められました。曖昧な表現を”はっきりと使用できる”という表現に変えることを、本学会から優れた技術者をより多く輩出し、社会の認知度を高める活動を行うことで、実現していきたい。」というお話をされました。
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中村 辰三
学会会長(大阪府)
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佐藤 和伸
学会副会長、
東日本支部長(東京都)
【研究発表の部】
開会の辞の後、始めのプログラム『研究発表の部』に移りました。
座長を柳田 雅彦(茨城県)、副座長を曽山良之輔(新潟県)が担当され、研究発表は新井 達也先生(埼玉県)による「近位指節間関節掌側板の描出」、矢島 勇先生(埼玉県)による「指の超音波検査法 第1中手指節関節の基本操作方法」の2題が行われました。
新井 達也先生の「近位指節間関節掌側板の描出」の質疑応答では、会場に置かれたEUBー7500を使って、プローブワークを実演する場面もありました。
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座長:
柳田 雅彦(茨城県)
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副座長:
曽山良之輔(新潟県)
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研究発表者:
新井 達也先生(埼玉県)
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研究発表者:
矢島 勇先生(埼玉県)
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【基調講演の部】
『研究発表』に続いて、プログラムは『基調講演』の部へと移りました。
司会は佐藤 和伸先生(東京都)が担当され、基調講演の講師には首都大学東京の
をお迎えして、「関節と筋肉の超音波 −最新技術を含めて−」というテーマでご講演をいただきました。
今回の講演では、最大の関節である”膝の構造”について、最新のエコー画像と3T(テスラ)MRI画像の比較や、エコー動画を交えながら解説されました。
また、 今回の基調講演での、超音波診断装置の新機能RVS(Realーtime Virtusal Sonography)※1の紹介や超音波の分解能がMRIに迫る性能であるという解説は興味深いものがありました。
※1 RVSとは、超音波診断装置に保存された位置情報を持ったMRI画像またはCT画像を元に、磁気センサーを取り付けたプローブと磁気位置検出ユニットを使うことによって、プローブがどの位置、どの方向を診断しているのか検知してリアルタイムで演算し表示するシステムです。
司会は佐藤 和伸先生(東京都)が担当され、基調講演の講師には首都大学東京の
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今回の講演では、最大の関節である”膝の構造”について、最新のエコー画像と3T(テスラ)MRI画像の比較や、エコー動画を交えながら解説されました。
また、 今回の基調講演での、超音波診断装置の新機能RVS(Realーtime Virtusal Sonography)※1の紹介や超音波の分解能がMRIに迫る性能であるという解説は興味深いものがありました。
※1 RVSとは、超音波診断装置に保存された位置情報を持ったMRI画像またはCT画像を元に、磁気センサーを取り付けたプローブと磁気位置検出ユニットを使うことによって、プローブがどの位置、どの方向を診断しているのか検知してリアルタイムで演算し表示するシステムです。
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司会:
佐藤 和伸先生(東京都)
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【ポスター発表質疑応答】
昨年11月開催の東北分科会に続いて『ポスター発表』が行われました。ポスターによる発表者は、安原 拓芳先生(千葉県)、矢萩 裕先生(山形県)福田 敏之先生(神奈川県)、曽山 良之輔先生(新潟県)、柳田 雅彦先生(茨城県)の5名でした。
開会時から会場内に掲示されたポスターを興味深く眺める参加者が多く見られ、お昼休みの後半、『ポスター』の前に発表者が立たれると、さっそく参加者との間で質疑応答が始まりました。
開会時から会場内に掲示されたポスターを興味深く眺める参加者が多く見られ、お昼休みの後半、『ポスター』の前に発表者が立たれると、さっそく参加者との間で質疑応答が始まりました。
【教育セミナーの部(入門編)】
ポスター発表の質疑応答に続いて、同会場にて『入門編』が行われました。
講師には曽山 良之輔先生が就かれ、入門編第1章「音響工学」のプレゼンがスタートしました。講義では、超音波の基礎的知識から、超音波診断装置の各部名称と表示方法の説明、プローブの種類とその用途などをイラストやアニメーションを使って解りやすく丁寧に解説されました。
本年度からは、新たに使うすべての方に安全に正しく超音波診断装置を使っていただくために、また既に入門編を終えた参加者にも基礎知識の再確認として、また新人スタッフに教育指導を行うための基礎知識の確認といったことを目的として、全員参加の『入門編』を行うこととなりました。
講師には曽山 良之輔先生が就かれ、入門編第1章「音響工学」のプレゼンがスタートしました。講義では、超音波の基礎的知識から、超音波診断装置の各部名称と表示方法の説明、プローブの種類とその用途などをイラストやアニメーションを使って解りやすく丁寧に解説されました。
本年度からは、新たに使うすべての方に安全に正しく超音波診断装置を使っていただくために、また既に入門編を終えた参加者にも基礎知識の再確認として、また新人スタッフに教育指導を行うための基礎知識の確認といったことを目的として、全員参加の『入門編』を行うこととなりました。
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講師:
曽山 良之輔(新潟県)
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入門編講義の様子
【教育セミナーの部(初級編)】
『入門編』に続いて、最後のプログラムである教育セミナー『初級編』へと移りました。
講師には、坂本 哲也先生(埼玉県)と新井 達也先生が就かれ、「上肢」をテーマに『初級編』が行われました。
講義では上肢各部位にわたる様々な症例を、エコー画像と各種映像を駆使して解説されました。その後、テーマを定めて、プローブワークの実技講習へと移りました。
実技講習のインストラクター役は、早川 浩実先生(千葉県)、望月 真先生(神奈川県)、坂本 明広先生(東京都)、荒畑 勝一先生(東京都)、佐藤 和伸先生(東京都)、柳田 雅彦先生(茨城県)、曽山 良之輔先生(新潟県)が担当されました。
各インストラクターの指導の下に、「第3指PIP関節」、「腕尺関節」、「上腕骨下端部」の描出実習が行われました。また、『ポスター発表質疑応答』と同様に、参加者からの積極的な質問と、その質問に講師・インストラクターが丁寧に応える姿が目立った『教育セミナーの部(初級編) 』でした。
講師には、坂本 哲也先生(埼玉県)と新井 達也先生が就かれ、「上肢」をテーマに『初級編』が行われました。
講義では上肢各部位にわたる様々な症例を、エコー画像と各種映像を駆使して解説されました。その後、テーマを定めて、プローブワークの実技講習へと移りました。
実技講習のインストラクター役は、早川 浩実先生(千葉県)、望月 真先生(神奈川県)、坂本 明広先生(東京都)、荒畑 勝一先生(東京都)、佐藤 和伸先生(東京都)、柳田 雅彦先生(茨城県)、曽山 良之輔先生(新潟県)が担当されました。
各インストラクターの指導の下に、「第3指PIP関節」、「腕尺関節」、「上腕骨下端部」の描出実習が行われました。また、『ポスター発表質疑応答』と同様に、参加者からの積極的な質問と、その質問に講師・インストラクターが丁寧に応える姿が目立った『教育セミナーの部(初級編) 』でした。
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講師:
坂本哲也先生(埼玉県)
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初級編講義の様子
【閉会の辞、連絡事項】
最後に竹市勝諮問委員より、本年度より変更になった進行方法の目的とポスター発表の意義についての説明がありました。
また、本年度の開催日程の案内と積極的な参加を促し、日本超音波骨軟組織学会第15回東日本支部学術集会は終了しました。
また、本年度の開催日程の案内と積極的な参加を促し、日本超音波骨軟組織学会第15回東日本支部学術集会は終了しました。
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竹市 勝
学会理事・諮問委員(東京都)