※福岡福岡医健専門学校よりボランティア13名の参加がありました。
大原理事から先月の平成21年5月17日(日)に行われた定時総会の報告と、学会が一般社団法人に移行されたことの報告がありました。
大原 康宏 学会理事(福岡県)
田沼 和 事務局理事
開会の辞の後、始めのプログラム『研究発表の部』に移りました。
座長は病欠の小幡 龍生先生(熊本県)に代わり、馬場 豊先生(佐賀県)が担当されました。
研究発表は、勝田 浄邦先生(福岡県)による「プローブワークについて〜解剖所見を参考に〜」と、寺原雅典先生(宮崎県)による「膝蓋下脂肪体炎」の2題が行われました。
勝田先生の発表では、豊富な解剖写真について丁寧に解説され、今後の超音波観察装置によるプローブワークの参考となる有意義な発表となりました。
座長:馬場 豊(佐賀県)
発表者:
勝田 浄邦先生(福岡県)
発表者:
寺原 雅典先生(宮崎県)
司会は 川 和幸先生(宮崎県) が担当され、本多電子株式会社取締役・豊橋技術科学大学 非常勤講師の小林 和人先生をお迎えして、『音響工学の基礎知識の再確認−原理と実際/画像とアーティファクト/ドプラの基礎−』というテーマでご講演をいただきました。
"超音波診断装置の原理"、"アーティファクト(虚像)"、"ドプラ"について、豊富なイラストを元に解説されました。講演内容は、「入門編」の音響工学を理解した上で聞くことが勧められる、充実した上級レベルの内容でした。超音波の特性を良く理解することは画像の読解にも役立ち、超音波診断装置の持つ各種機能を理解して使いこなすことで、更に高いレベルの超音波診断を行うことが出来そうです。
※事務局注:小林先生のご提案もあり、本学会も今後は日本超音波医学会に習って、"ドップラー"という表記を止め、"ドプラ"という表記に統一するように致します。
基調講演の部司会:
川 和幸先生(宮崎県)
基調講演の部講師:
小林 和人
本多電子株式会社取締役、
豊橋技術科学大学非常勤講師
昼食休憩の後、同会場にて『入門編』が行われました。
講師には寺原 雅典先生(宮崎県)が就かれ、学会編の『入門 運動器の超音波観察法』に基づき、第1章「音響工学」のプレゼンがスタートしました。
講義では、超音波の基礎的知識から、超音波診断装置の各部名称と表示方法の説明、プローブの種類とその用途などをイラストやアニメーションを使って解りやすく丁寧に解説されました。
※『入門編』は、本年度より全員参加の形となりました。このセミナーは、新たに使うすべての方に安全に正しく超音波診断装置を使っていただくために、また既に『初級編』を終えた参加者にも基礎知識の再確認として、或いは新人スタッフに教育指導を行うための基礎知識の確認といったことを目的としています。
講師:寺原 雅典先生(宮崎県)
インストラクターには、寺原 雅典先生(宮崎県)、勝田 浄邦先生(福岡県)、馬場 豊先生(佐賀県)、川崎 和幸先生(長崎県) が就かれました。各インストラクターの指導の下に参加者全員が、「頚椎 棘突起」、「頚椎 椎弓」、「腰椎 棘突起」、「腰椎 椎弓」、「肋骨」をテーマに、正確な描出に取り組みました。また実技講習の中では、大原先生と寺原先生によるプローブワークをビデオ投影するなど、会員にとって有意義な教育セミナーとなりました。
講師:大原 康宏先生(福岡県)
田中 和夫 学会監事(福岡県)