がんばろう東北
日本超音波骨軟組織学会では、2011年3月11日(金)に発生した東日本大震災に於ける
復興支援の一環として、東北地区の開催に対し、特に被害の大きかった地区の開催に取り組んでおります。
開催報告
- 2018年12月9日(日)
- 盛岡開催(第46回 超音波ハンズオンセミナー初級編)
- 2017年9月10日(日)
- 仙台開催(第38回 超音波ハンズオンセミナー初級編)
- 2016年9月11日(日)
- 盛岡開催(第31回 超音波ハンズオンセミナー初級編)
- 2015年11月15日(日)
- 仙台開催(第25回 超音波ハンズオンセミナー初級編)
- 2014年8月24日(日)
- 福島開催(第18回 超音波ハンズオンセミナー初級編)
2015年 仙台開催
日本超音波骨軟組織学会では、2011年3月11日(金)に発生した
東日本大震災に於ける復興支援の一環として、東北地区の開催に対し、
特に被害の大きかった地区の開催に取り組んでおります。
昨年は福島県での開催となり、他県からも多くの参加をしていただく等、盛況に開催することができました。
今年は宮城県仙台市での開催とし、総勢約40名の参加となる等、仙台でも盛況な開催とすることができました。
東北は壮大な美しい自然の他、美味しいものも多くあり、
参加したスタッフも東北開催の度に大満足しております。
来年に於いては岩手県での開催を予定しており、微力ながら復興支援のためにも、
今後もこのような活動に取り組んでまいりたいと思いますので、
会員の皆様におかれましては、積極的なご参加をお待ちしております。
- 日時
- 2015年11月15日(日)
- 場所
- フォレスト仙台 2F 第7会議室(宮城県仙台市青葉区柏木1-2-45)
- 開催名称
- 第25回 超音波ハンズオンセミナー初級編
【開会の辞・連絡事項】
賛助会員 富田孝次(茨城県)
【基調講演の部】
竹市 勝(学会副会長、国士舘大学教授)
- 『整形外科医からみた上肢の疾患‐痛みとしびれのメカニズム‐』
- クロス病院整形外科 長尾秋彦 先生
■基調講演者のご紹介
長尾秋彦 先生
クロス病院(東京都渋谷区幡ヶ谷)整形外科部長
日本整形外科学会専門医、
厚生労働省認定義肢装具等適合判定医、
日本体育協会スポーツドクター
専門分野:(肩・膝)関節鏡視下手術、
人工膝関節置換術、スポーツ整形外科
基調講演の部では、東京都渋谷区にあるクロス病院整形外科部長 長尾秋彦先生をお招きし、『整形外科医からみた上肢の疾患‐痛みとしびれのメカニズム‐』という演題でご講演いただきました。 整形外科医からみた上肢の疾患についてのお話しという事もあり、参加された方々も食い入るように傾聴されておりました。
上肢の疾患には様々な要因が考えられ、脳や頸椎、神経などの障害も考えられるとの事など、CTやMRI、レントゲン画像の他、解剖写真や動画なども交えて頂き、非常に解りやすく痛みとしびれのメカニズムについてご紹介頂きました。 特に骨折による疾患の際に於いては、エコーの有効性の他、骨折や脱臼の整復方法をご紹介いただく等、貴重な講演を拝聴する事が出来ました。
【シンポジウムの部】座長:新井 達也(学会理事、大会長)
- 肩関節に発生した石灰沈着のエコー観察
- 高橋 祥太(福島県)
- 超音波画像観察装置があってよかった症例
- 徳永 慎吾 (宮城県)
- チャーリー・ホースの一症例
- 土谷 修一(宮城県)
- 外傷後右中間広筋に発生した石灰沈着‐時間経過に伴う変化‐
- 松尾 秀正 (秋田県)
- ライトテストをエコーで検証する
- 菊池 和宏(福島県)
上記5名による東北地区会員の先生方により、それぞれの現場での症例報告をしていただきました。
基調講演でご講演頂きました長尾先生にもパネリストとしてご見解をいただく等、参加された方の他、発表者された方々にとっても有意義な時間となったと思います。
また、参加者からの質疑も相次ぐ等、活発なディスカッションが繰り広げられました。
パネリスト:長尾 秋彦(クロス病院整形外科部長)、對馬 雅彦(学会理事、東日本支部長)、
曽山 良之輔(学会理事、東日本副支部長)、矢島 勇(学会理事、学会認定講師)
【教育セミナーの部】
- 講師 對馬 雅彦(学会理事、東日本支部長) 初級編 観察部位 「膝関節」
- インストラクター 曽山 良之輔(新潟県)、新井 達也(埼玉県)、
- 矢島 勇 (埼玉県)他、基礎・臨床運動器系超音波技師 資格取得者
教育セミナーの部では「膝関節」をテーマとし、参加者全員に実技講習を受けて頂きました。実技に先立ち、講師の對馬先生より基本走査法の他、幾つかの症例をご紹介いただきました。 その後、インストラクターの先生方に各超音波機に就いて頂き、参加者全員が実機を使用しての実技実習を受けて頂きました。
◎実習内容
1.前方走査→四頭筋腱→膝蓋骨→膝蓋腱
2.内側操作→MCL、内側半月板
3.内前方短軸走査→内側膝蓋大腿靭帯、内側滑膜ヒダ、膝蓋骨関節面
【Q&Aコーナーの部】
- 座長:矢島 勇先生(学会理事、学会認定講師)
- パネリスト:
- 對馬 雅彦 (学会理事、東日本支部長)、
- 曽山 良之輔(学会理事、東日本副支部長)、
- 新井 達也 (学会理事、大会長)、
- 菊地 和宏 (学会評議員)
Q&Aのコーナーでは、事前に寄せられた質問に対して、学会講師による見解を説明して頂きました。
他、日頃の診療で悩んでいることや、エコーに関する疑問をパネリストに答えて頂くなどとして、
今回も、全員が討論する場となり活発な意見交換がなされました。
【閉会の辞】
賛助会員 富田 孝次(茨城県)
あとがき
仙台での開催はこれまでも実施しておりましたが、2年ぶりの開催となった仙台開催でも、多くの参加者が集まって頂くことができる等、盛況な開催とすることができました。
我々スタッフも前夜に集まり、地元の食材を大いに堪能する等、東北の魅力を満喫してまいりました。
繁華街では深夜でも大いに賑わっており、あのような大震災があったとは全く思えないほどでした。
しかし、過去の出来事は風化させず後世に残す事も重要なことであり、微力ながらも東北地区の活性化に一役を担うことができればと思っております。
帰りの際には、高額ではありましたが牛タンを購入し、自宅に於いて家族で堪能しました。
今度はプライベートでも行ってみたいと思います。
尚、来年は岩手県での開催を予定しております。 奮ってのご参加をお待ちしております。