第20回 西日本支部学術集会
2010/05/01 更新
お花見シーズンも過ぎた4月下旬とは思えないような寒さの中、4月25日 富士通関西システムラボラトリ4階大会議室を会場に、107名の参加者を迎えて第20回西日本支部学術集会は開催されました。
【開会の辞】 まず山田直樹学会副会長より、「本学会では中級セミナー修了者を対象に、『フォローアップセミナー』と『共同研究プロジェクト』という新たなプログラムを立ち上げるべく東京と大阪での開催を準備しています。」という報告があった後、中村辰三学会会長からの開会の辞を受けて学術集会は始まりました。
山田 直樹 学会副会長・理事
中村 辰三 学会会長・理事
【パネルディスカッションの部】 開会の辞の後、午前最初のプログラムとして、『膝・足関節』というテーマでパネルディスカッションが行われました。
座長に金田 晋先生(愛知県)が就かれ、 川村 茂先生の「内反捻挫に伴う二分靱帯踵骨付着部での裂離骨折の症例および前距腓靱帯損傷」、 寺原 雅典先生(宮崎県)の「膝蓋下脂肪体損傷 」、 山田 直樹先生(愛知県)の「ATFL損傷とCFL損傷について」の順で症例発表が行われました。
パネルディスカッションの様子
座長に金田 晋先生(愛知県)が就かれ、 川村 茂先生の「内反捻挫に伴う二分靱帯踵骨付着部での裂離骨折の症例および前距腓靱帯損傷」、 寺原 雅典先生(宮崎県)の「膝蓋下脂肪体損傷 」、 山田 直樹先生(愛知県)の「ATFL損傷とCFL損傷について」の順で症例発表が行われました。
座長:
金田 晋 先生・理事
金田 晋 先生・理事
川村 茂 先生
(明治国際医療大学 基礎柔道整復学ユニット)
(明治国際医療大学 基礎柔道整復学ユニット)
寺原 雅典 先生・理事
(宮崎県)
(宮崎県)
山田 直樹 先生・理事
(愛知県)
(愛知県)
【基調講演の部】 続けて、午前最後のプログラム『診療現場で運動器エコーを使いこなす ~血流・硬さをどう読む~ 』に移りました。
司会は澤田 規(森ノ宮医療大学)が担当され、臨床検査技師の松崎 正史先生を迎えて『基調講演』が行われました。
講演の中で松崎先生は「肋骨骨折を例にお話します。傷害箇所を診断するためにまずレントゲンが使われるが、診断し辛い場合があります。しかし、エコーは損傷箇所をピンポイントで、かつ鮮明に画像化できるうえに、血腫の治癒過程もリアルタイムで確認できます。また、文献などでは肋骨骨折と診断・認識出来る比率は、エコーではレントゲンの2倍という報告があり、肋骨骨折診断においてエコーが有用であるという認識が広まっています。」、また「運動器傷害の診療過程・効果を確認するには、リアルタイム画像描出できるカラードプラがもっとも有用で、画像出力の遅いMRIやレントゲンは遥かに劣るものです。」など、”基調講演の部”は当日参加者にとって非常に興味深く有用なものでした。
基調講演の質疑応答の様子
司会は澤田 規(森ノ宮医療大学)が担当され、臨床検査技師の松崎 正史先生を迎えて『基調講演』が行われました。
講演の中で松崎先生は「肋骨骨折を例にお話します。傷害箇所を診断するためにまずレントゲンが使われるが、診断し辛い場合があります。しかし、エコーは損傷箇所をピンポイントで、かつ鮮明に画像化できるうえに、血腫の治癒過程もリアルタイムで確認できます。また、文献などでは肋骨骨折と診断・認識出来る比率は、エコーではレントゲンの2倍という報告があり、肋骨骨折診断においてエコーが有用であるという認識が広まっています。」、また「運動器傷害の診療過程・効果を確認するには、リアルタイム画像描出できるカラードプラがもっとも有用で、画像出力の遅いMRIやレントゲンは遥かに劣るものです。」など、”基調講演の部”は当日参加者にとって非常に興味深く有用なものでした。
司会:
澤田 規先生(森ノ宮医療大学)
澤田 規先生(森ノ宮医療大学)
講演者:
松崎 正史先生(臨床検査技師)
松崎 正史先生(臨床検査技師)
【教育セミナー 入門編】 昼食休憩をはさみ、プログラムは教育セミナーの部へと移りました。
講師には大原 康宏先生(福岡県 )と小川 仁志先生(大阪府)が就かれ、学会編の書籍『入門 運動器の超音波観察法』に基づき、第3章「 下肢(健常例)」のプレゼンがスタートしました。
講義では、まず大原先生が超音波表示法のAモードからDモード、ドップラーや3Dなど表示法の解説から長軸走査、短軸走査のプローブワークの解説まで超音波機器の基礎用語を解説された後、小川先生が引き継いで、”大腿部”・”膝”・”足部”それぞれの部位の解剖図と画像描出する為のアプローチ方法を解説されました。
※『入門編』は、昨年度より全員参加の形となりました。このセミナーは、新たに使うすべての方に安全に正しく超音波診断装置を使っていただくために、また既に『初級編』を終えた参加者にも基礎知識の再確認として、或いは新人スタッフに教育指導を行うための基礎知識の確認といったことを目的としています。
教育セミナー「入門編」の様子
講師には大原 康宏先生(福岡県 )と小川 仁志先生(大阪府)が就かれ、学会編の書籍『入門 運動器の超音波観察法』に基づき、第3章「 下肢(健常例)」のプレゼンがスタートしました。
講義では、まず大原先生が超音波表示法のAモードからDモード、ドップラーや3Dなど表示法の解説から長軸走査、短軸走査のプローブワークの解説まで超音波機器の基礎用語を解説された後、小川先生が引き継いで、”大腿部”・”膝”・”足部”それぞれの部位の解剖図と画像描出する為のアプローチ方法を解説されました。
※『入門編』は、昨年度より全員参加の形となりました。このセミナーは、新たに使うすべての方に安全に正しく超音波診断装置を使っていただくために、また既に『初級編』を終えた参加者にも基礎知識の再確認として、或いは新人スタッフに教育指導を行うための基礎知識の確認といったことを目的としています。
講師:
大原 康宏先生・理事(福岡県)
大原 康宏先生・理事(福岡県)
講師:
小川 仁志先生(大阪府)
小川 仁志先生(大阪府)
【教育セミナー 初級編「下肢」】 プログラムは最後の教育セミナー初級編「下肢」の部へと移りました。
今回の初級編は「下肢」をテーマに行われ、講師には金田 晋先生(愛知県)。 インストラクターには小林 拓也先生(大阪府)、酒本 哲聖先生(大阪府)、後藤 健太郎先生(大阪府)、小川 仁志先生(大阪府)、山根 款先生(大阪府)、川村 茂先生(明治国際医療大学)が就かれました。
金田先生は、今回の実習の対象部位である「肩関節」、「肘関節」、「手関節」 と「指関節」の抽出方法について、ビデオに投影しながらプローブワークを実演され丁寧に解説を行った後、参加者による実技演習に移りました。
教育セミナー「初級編」の様子
今回の初級編は「下肢」をテーマに行われ、講師には金田 晋先生(愛知県)。 インストラクターには小林 拓也先生(大阪府)、酒本 哲聖先生(大阪府)、後藤 健太郎先生(大阪府)、小川 仁志先生(大阪府)、山根 款先生(大阪府)、川村 茂先生(明治国際医療大学)が就かれました。
金田先生は、今回の実習の対象部位である「肩関節」、「肘関節」、「手関節」 と「指関節」の抽出方法について、ビデオに投影しながらプローブワークを実演され丁寧に解説を行った後、参加者による実技演習に移りました。
講師:
金田 晋先生・理事(愛知県)
金田 晋先生・理事(愛知県)
【開会の辞】 閉会に当たり、山田 直樹 学会副会長は「柔道整復師にとって患者に対する”説明”が求められる時代になっていきます。今後は感覚や直感などではなく”エビデンス(根拠)”を示すことが必要になると思います。症例発表など積極的な参加を宜しくお願いします。」と参加者に呼び掛けられ、 第20回西日本支部学術集会は無事閉会となりました。
山田 直樹 学会副会長・理事