【開会の辞】 まず佐藤和伸学会副会長より開会の挨拶がありました。「開催にあたり、大震災が起きてから1ヶ月足らずということで、東日本支部学術集会を開催するか協議しました。 しかし、会員のスキルアップ、情報交換、医学の進歩は1日でも停滞してはいけないということで、開催することを決定させていただきました。 」と、積極的な開催についてのお話がありました。また、事務局で、海岸沿いや、被害の大きそうな地域を調べ、連絡をとったり、調査したところ、大きな被害があった会員はいなかったという結果が出ていました。その情報についてもご報告がありました。最後に、本日の日程紹介があり、「1日長い時間になると思いますが、よろしくお願いします」というあいさつで、本日の学会がスタートいたしました。
【特別講演】 今回、特別講演といたしまして、参議院議員 大島 九州男 先生の特別講演がありました。
はじめに、佐藤 和伸 学会副会長より、「施術所における柔道整復師による超音波画像診断装置の使用について」の報告、大島 九州男 先生のご紹介後、大島先生の講演がはじまりました。
「柔道整復師制度の改革に向けての活動」を演題に、柔整業界について興味深いお話がありました。講演の最後には、「自分たちの業界や自分たちの利益しか考えないのではなく、今日お集りの先生達には、多くの人たちのためになるように努めていただきたい。
放射線の問題もあがっているので、レントゲンに対しても、小さなお子様のお母様達は敏感になっています。
無害である超音波の勉強は大変必要ですので、頑張ってください」と、お話くださいました。
参議院議員 大島 九州男 先生
「超音波エコーで診るスポーツ外傷・傷害」
ライズシティクリニック超音波画像診断センター センター長 福島 一雅 先生
初めにに曽山先生より、福島先生のご紹介がありまして、基調講演に移りました。
東京ヴェルディの専門ドクターをやっていたときに、レントゲンが必要な症例は8%にとどまり、ほとんどが筋肉、腱、靭帯の損傷であったことから、エコーをはじめたとのお話がありました。
エコーは、「スタッフとともにみる、選手とともにみる。」ということが可能で、様々な症例を発表してくださいました。反省点から学ぶという症例も見せていただき、時間いっぱいお話してくださいました。福島先生は2年前より超音波を使い始めたそうで、新しく参加された方々も、期待に胸を膨らませたのではないかと思いました。
曽山 良之輔
福島 一雅先生(ライズシティクリニック超音波画像診断センター センター長)
「スポーツ外傷におけるエコーの有用性」
パネリスト 福島 一雅 先生(ライズシティクリニック)
奥野 祐次 先生(ETクリニカ血管内治療部)
佐藤 和伸 先生(佐藤代田整骨院)
坂本 哲也 先生(接骨・鍼灸こうふく)
小林 久文 先生(医療法人アレックス)
佐藤 和伸 先生、坂本 哲也 先生、小林 久文 先生よりそれぞれ症例の発表があり、その症例について、福島先生、奥野先生よりお話をいただきました。
お昼の時間帯に、初めての取り組みである、画像取扱講義が行われました。超音波はMyLabFive,R3に絞り、超音波で撮った画像をPCへ保存し、管理する方法の説明がありました。
講師には曽山良之輔先生が就かれ、第2章「上肢(健常例)」の予定でしたが、第1章「 音響工学」に当日変更いたしまして、スタートしました。本学会に初めて参加された方が、約50名いらっしゃる状況の中、真剣に取り組んでおられる先生がたくさんいらっしゃいました。
※『入門編』は、昨年度より全員参加の形となりました。このセミナーは、新たに使うすべての方に安全に正しく超音波診断装置を使っていただくために、また既に『初級編』を終えた参加者にも基礎知識の再確認として、或いは新人スタッフに教育指導を行うための基礎知識の確認といったことを目的としています。
曽山 良之輔 先生
講師:新井 達也(埼玉県)
インストラクター:荒畑 勝一(東京都)、阿部 修 (東京都)、坂本 明広(東京都)
早川 浩実(千葉県)、小林 久文(長野県)、望月 真(神奈川県)
山本 寛(茨城県)、坂本 哲也(埼玉県)、曽山 良之輔(新潟県)
新井 達也 先生