第9回 東日本支部 北海道分科会
2011/07/27 更新
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本学会初の開催地となります函館にて、北海道分科会が6月19ホテルサンシティー函館を会場に、総勢46名の参加者を迎えて開催されました。
【開会の辞】 佐藤和伸学会副会長より、開会のご挨拶がありました。「例年は札幌で行っていた北海道分科会ですが、初めて函館で開催となって、参加者の人数などが気になっておりましたが、
札幌よりもたくさんの方が参加されたので、とても嬉しく思っています。
最近の本学会の動向といたしまして、若い方達の入会が多くなっております。そして、私も含め、柔整学校の講師を務めている方が多いのですが、学生に超音波の反応がとてもよいので、これからがとても楽しみです。」というお話があり、
本日のプログラムのお話があり、
「今日一日よろしくお願いします。」というかけ声で、本日の学会がスタートいたしました。
開会の辞:
佐藤和伸 学会副会長
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佐藤和伸 学会副会長
【基調講演の部】
司会:工藤 重孝
「肩関節と体幹・下肢の関連」
函館五稜郭病院 整形外科医長 永澤 雷太 先生
肩関節障害について、いろいろな角度から、お話しくださいました。
患者さんが、「肩が痛い」と言っても、局所の炎症、解剖学的破綻、機能的問題、環境、心理状態など様々な要因があるので、一概に肩の障害だけとは言いきれなく、どういうことで起こってしまうのか、機能的問題に重点を置いてお話くださいました。
はじめに、肩の筋肉・関節の仕組みや構造の説明をしていただき、筋肉などのバランスの重要性を、船の例でわかりやすく説明してくださいました。
その中でも、肩関節に求められるきつい動作の内、今回は投球動作に絞ってお話しくださいました。「投球は肩だけを使うのではなく、運動連鎖があり、力の伝達が大事。下肢→体幹→上肢の力の伝達と、バランスが大事。」と、実際に下肢や体幹を部分的に固定し、投げ方をチェックし、どこに負担がかかっているかなどを実験してみた動画を交えて面白く講演してくださいました。
スムーズな投球動作をするには、膝・股・足関節の十分な可動域と筋力による、「下肢の機能」。脊椎がしなり、下肢の動きを上肢に伝える、「体幹の機能」。全ての力をボールに伝える、「上肢の機能」。
これら全てが重要である。その内のいずれかの機能が衰えてしまうと、他のところに負担をかけてしまう。従って、肩が痛い患者さんの肩だけを診るというのはだめで、下肢や体幹の機能不全も診ることが重要というお話で講演が終了し、その後の会場からの質問にも身振り手振りを交えて熱心に回答され、参加者には大変勉強になった様子でした。
司会:
工藤重孝先生
永澤雷太先生
函館五稜郭病院 整形外科医長
基調講演の様子
「肩関節と体幹・下肢の関連」
函館五稜郭病院 整形外科医長 永澤 雷太 先生
肩関節障害について、いろいろな角度から、お話しくださいました。
患者さんが、「肩が痛い」と言っても、局所の炎症、解剖学的破綻、機能的問題、環境、心理状態など様々な要因があるので、一概に肩の障害だけとは言いきれなく、どういうことで起こってしまうのか、機能的問題に重点を置いてお話くださいました。
はじめに、肩の筋肉・関節の仕組みや構造の説明をしていただき、筋肉などのバランスの重要性を、船の例でわかりやすく説明してくださいました。
その中でも、肩関節に求められるきつい動作の内、今回は投球動作に絞ってお話しくださいました。「投球は肩だけを使うのではなく、運動連鎖があり、力の伝達が大事。下肢→体幹→上肢の力の伝達と、バランスが大事。」と、実際に下肢や体幹を部分的に固定し、投げ方をチェックし、どこに負担がかかっているかなどを実験してみた動画を交えて面白く講演してくださいました。
スムーズな投球動作をするには、膝・股・足関節の十分な可動域と筋力による、「下肢の機能」。脊椎がしなり、下肢の動きを上肢に伝える、「体幹の機能」。全ての力をボールに伝える、「上肢の機能」。
これら全てが重要である。その内のいずれかの機能が衰えてしまうと、他のところに負担をかけてしまう。従って、肩が痛い患者さんの肩だけを診るというのはだめで、下肢や体幹の機能不全も診ることが重要というお話で講演が終了し、その後の会場からの質問にも身振り手振りを交えて熱心に回答され、参加者には大変勉強になった様子でした。
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工藤重孝先生
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函館五稜郭病院 整形外科医長
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【シンポジウム】-下肢疾患をみる-
座長:新井 達也(埼玉県)
発表:
「踵骨疲労骨折について」 稲垣 智信(函館市)
「基節骨のecho像猫出範囲について」 宮崎 敦史(函館市)
「超音波観察装置が業務の判断材料として有用だった症例」 西家 洋昭(札幌市)
「十字靭帯損傷例について」 千葉 覚豊(帯広市)
パネリスト: 永澤 雷太 先生(函館五稜郭病院)
佐藤 和伸 先生(佐藤代田整骨院)
坂本 哲也 先生(接骨・鍼灸こうふく)
4名の先生方が発表された症例をもとに、パネリストの先生方がアドバイスや、気をつける点、経験などをお話しくださいまして、会場は大いに盛り上がりました。発表者の先生方や、参加者は、パネリストの先生方のアドバイスを受けて、また新たな方法や考え方を身につけたのではないかと思われます。そのアドバイスを生かし、明日よりすぐに役立てていただきたいと思います。
座長:
新井達也先生
稲垣 智信先生(函館市)
宮崎 敦史先生(函館市)
西家 洋昭先生(札幌市)
千葉 覚豊先生(帯広市)
パネリスト:
永澤 雷太先生
函館五稜郭病院
パネリスト:
佐藤 和伸先生
佐藤代田整骨院
パネリスト:
坂本 哲也先生
接骨・鍼灸こうふく
シンポジウムの様子
発表:
「踵骨疲労骨折について」 稲垣 智信(函館市)
「基節骨のecho像猫出範囲について」 宮崎 敦史(函館市)
「超音波観察装置が業務の判断材料として有用だった症例」 西家 洋昭(札幌市)
「十字靭帯損傷例について」 千葉 覚豊(帯広市)
パネリスト: 永澤 雷太 先生(函館五稜郭病院)
佐藤 和伸 先生(佐藤代田整骨院)
坂本 哲也 先生(接骨・鍼灸こうふく)
4名の先生方が発表された症例をもとに、パネリストの先生方がアドバイスや、気をつける点、経験などをお話しくださいまして、会場は大いに盛り上がりました。発表者の先生方や、参加者は、パネリストの先生方のアドバイスを受けて、また新たな方法や考え方を身につけたのではないかと思われます。そのアドバイスを生かし、明日よりすぐに役立てていただきたいと思います。
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新井達也先生
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永澤 雷太先生
函館五稜郭病院
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佐藤 和伸先生
佐藤代田整骨院
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坂本 哲也先生
接骨・鍼灸こうふく
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【教育セミナーの部】
入門編第2章「上 肢(健常例)」-
講師:
柳田 雅彦(茨城県)
初級編「下 肢」−
講師:
新井 達也(埼玉県)
入門編の様子
インストラクター:
西家 洋昭(札幌市)、工藤 重孝先生(函館市)、柳田 雅彦先生 (茨城県)、
坂本 哲也(埼玉県)
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柳田 雅彦(茨城県)
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新井 達也(埼玉県)
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西家 洋昭(札幌市)、工藤 重孝先生(函館市)、柳田 雅彦先生 (茨城県)、
坂本 哲也(埼玉県)
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【閉会の辞】
プローブワークは難しく、扱えば扱うほどわからなくなる部分もありますし、わかってくることもあります。
しかし、みなさんでスキルアップし、患者様に対して良い治療ができる様頑張りましょう。
今回初めての函館開催にあたり、たくさんの方々のご協力により無事、函館で開催することができました。ありがとうございました。
来年の開催場所はまだ決まっておりませんが、みなさまご参加していただき、勉強していただければと思いますという工藤先生のお話しで、本日の開催を無事に終了いたしました。
工藤 重孝 学会評議員
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