本日の基調講演ですがクリニカET血管内治療部の奥野祐次先生よりドップラーを使った非常に興味深いお話があり、シンポジウムにおいては我々が臨床でこれをどう使っていくのかをみんなで考えていきたいと思います。今日一日長い日程になると思いますが、宜しくお願い致します。と言う開会のご挨拶を、佐藤 和伸 副会長・東日本支部支部長より頂きました。
副会長・東日本支部支部長
司会:佐藤 和伸(東京都)
「運動器における血流観察の意義と有用性」
【基調講演】
「超音波診断装置が可能にする運動器血流評価の新しい可能性」
クリニカET血管内治療部 奥野 祐次 先生
超音波カラードップラーと血流評価の最新の知見を交えながら、超音波装置による運動器血流評価の新しい可能性をお話し下さいました。炎症組織で豊富に認められる血管は動静脈シャントを多く含み、痛み等の症状と関係が認められる事、ゆえに豊富な血流が必ずしも組織にとって好ましい環境ではなく、血流を遮断し減らす事で組織の炎症を鎮め修復を早める事等、血行を良くする事で治療するという我々柔道整復師の手技療法への新たな認識を与えられたり、ドップラーで測定できる血管抵抗は正常血管とシャント血管を見分けるのにとても有用である等、超音波カラードップラーの必要性を感じさせられる非常に奥深い内容となりました。
佐藤 和伸 先生
奥野 祐次 先生
【症例発表】
ー 実際の症例におけるカラードップラー所見 ー
「ドップラー法が有用だった症例」 坂本 哲也 先生(埼玉県)
・足の長趾伸筋腱 腱鞘炎
・足関節内反捻挫 前距腓靭帯の損傷
「腓骨疲労骨折」 新井 達也 先生(埼玉県)
「変形性膝関節症」 柳田 雅彦 先生(茨城県)
「血流を伴う症例」 矢島 勇 先生 (埼玉県)
・膝蓋腱下滑液包炎
・左橈骨下端骨折
各症例につき、佐藤和伸先生の司会のもと、講演者である奥野祐次先生の見解が示され、各パネリスト並びに会場からの質疑応答を交えた有意義なディスカッションが続きました。
坂本 哲也 先生
新井 達也 先生
柳田 雅彦 先生
矢島 勇 先生
入門編第3章ー「下肢(健常例)」ー
講師:曽山 良之輔(新潟県)
曽山 良之輔 先生
今回の初級編は「体幹」をテーマに行われました。
初級編ー「体幹」ー
講師:新井 達也(埼玉県)
インストラクター:坂本 哲也(埼玉県)、柳田 雅彦(茨城県)、松尾 秀正(秋田県)
曽山良之輔(新潟県)、矢島 勇 (埼玉県)、石田 岳彦(千葉県)
新井 達也 先生