拝啓 早春の候、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
運動器系の骨・軟部組織を対象とした観察・診察、並びにスポーツ医科学上の探求に、超音波診断装置を広く活用することを啓蒙してまいりました日本超音波骨軟組織学会(JSBM)は、柔道整復師とスポーツ医科学分野の関係者を中心に、18年度802名の会員を擁するようになりました。
このような会員の熱い期待に応えるべく、資料の充実と教育プログラムの充実を図りながら、新年度(19年度)のトップを切って、来る4月22日に東日本支部学術集会を開催致します。
今回の基調講演は予定を変更し*、近畿福祉大学 健康科学・応用生理学研究室の岡本孝信助教授にお願い致しました。人間科学の分野から「運動介入研究における血管エコーの活用法」というテーマでご講演をいただきます。
教育セミナー・シリーズは、今回より入門編を初開催し、同時に会員限定で初級編の「体幹」を行います。
☆ 新設の入門編は会員外の参加も可能です。超音波診断装置を安全に使用するために必要な音響工学等の基礎知識と、まず正常像で四肢を描出するために必要な知識と操作手順などを学んでいただくもので、修了証は発行されませんが、初心者や未導入の方には、一度ご参加いただくことが推奨されます。
初級編は上記入門編の実施と並行して、別コーナーで実施されます。受講は会員に限られ、希望者には1,000円でテキストが頒布されます。また、医療系の国家資格を持つ正会員で希望される方には、修了後1,000円をお支払いただくと、後日事務局より修了証が交付されます。 尚、現在未入会の方でも、当日入会されれば、資料の入手や修了証の取得が可能となります。
初級編では症例画像の鑑別をテーマに、読影と考察、判断方法が解説されます。
「上肢・下肢」では豊富な症例の紹介を中心に、「体幹」では正しい描出のための知識と技術が中心になります。
今回は「体幹」ですから、頸部、胸郭、腰部をテーマに、必要とされる解剖学の知識とプローブワークなどを中心に、講師の説明を聞くだけではなく、会場に配置された各装置に付いたインストラクターの指導のもと、参加者にも進行に合わせて実際に超音波診断装置を使って体験していただきます。
新年度も、これまで以上の皆様の積極的なご参加をお待ちしております。 |