一般社団法人日本超音波骨軟組織学会の平成21年度の開催日程は大詰めが近づき、11月8日（日）の第30回九州分科会が、西日本支部では年内最後の開催となりますが、今回はかごしま県民交流センターの研修室に、東京からも多くの先生方をお招きしました。

　◎基調講演には、首都大学東京 健康福祉学部 放射線学科の新津 守 教授をお招きしました。放射線科医として最新の画像診断装置を駆使されている新津先生の演題は、「超音波の関節への応用　－最新MRI画像との比較を含めて－」という興味深いものです。

　◎もうひとつの興味深いプログラムは、『上肢の外傷とスポーツ障害』をテーマにしたシンポジウムです。プレゼンター3名による症例画像報告を基に、クロス病院整形外科部長 長尾秋彦先生、早稲田大学スポーツ科学学術院教授 川上泰雄先生、学会副会長 佐藤和伸先生(佐藤代田整骨院)という、多彩な方々が詳細な解説と見解を加えられます。会場の参加者との質疑応答の時間も設けられ、貴重な詳報取得の場となります。　

　◎教育セミナー・シリーズでは、超音波診断装置の安全で正しい導入法から使用法までをサポートする『入門編』と、より高度な臨床的な利用法までを部位ごとに症例を交えてサポートする『初級編』を行います。

　☆21年度は、入門編を同一会場で全員参加の形で行います。超音波診断装置を安全に使用するために必要な音響工学等の基礎知識と、まず健常例で四肢を描出するために必要な知識と操作手順などを学んでいただくもので、修了証は発行されませんが、導入間もない方や導入検討中の方には、必ずご参加いただくことが推奨されます。また、初級編を修了済みの方にも、基礎知識を繰り返しご確認いただき、日常の安全なご利用の礎となれば幸いです。

―　今回の入門編は、第２章「上肢（健常例）」です。―

　★会員に参加を限定して行う初級編では、今回は「上肢」をテーマにします。

　☆初級編は、入門編の後、受講を会員に限定して実施致します。 初級編では症例画像の鑑別をテーマに、読影と考察、判断方法が解説されます。 「上肢・下肢」では豊富な症例の紹介を中心に、「体幹」では正しい描出のための知識と技術を中心に肋骨骨折など身近なテーマを取り上げます。必要とされる解剖学の知識やプローブ走査方法などを、講師の説明を聞くだけではなく、会場内に配置された各装置に付くインストラクターの指導のもと、参加者にも実際に超音波診断装置を使って、課題として出される対象部位の描出を体得していただきます。

　事前に参加費を払い込まれた会員には、テキストが当日無償配布されます。また、医療系の国家資格を持つ正会員で希望される方には、修了後1,000円をお支払いただくと、後日事務局より修了証が交付されます。　（修了証の発行を希望されない方でも、修了の実績は事務局で記録しています。）

　尚、現在未入会の方でも、当日入会されれば、資料の入手や修了証の取得が可能となりますし、事前に入会に掛かる費用の払込まで済まされれば、当日テキストを無償で差し上げます。

　・事前に参加費を払い込まれた方が、万一当日のご参加を果たせなくなった場合には、後日抄録やテキストなどを事務局よりご郵送させていただきます。